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開業10周年、東京スカイツリーが首都のシンボルとしてその地位を確立

時事通信
時事通信
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13 Sep 2022 04:09:10 GMT9
13 Sep 2022 04:09:10 GMT9

5月に開業10周年を祝った東京スカイツリーは、大都市のスカイラインにその姿を定着させ、日本の首都のランドマークとしてその地位を確立した。

高さ634mのタワーと隣接する商業その他施設からなる東京スカイツリーへの累計入場者数は、同月末に約3億1,500万人に達した。この秋、特別なライティングイベントが開催され、公募で選ばれたいくつかのデザインによるライティングが行われる予定だ。

墨田区に位置する東京スカイツリーは世界一高い自立式の電波塔だ。

東京スカイツリーは、日本の地上デジタル放送開始に対応するために、港区の象徴的建物である東京タワーの機能を引き継ぐよう計画された。建設候補地として15の地域が名乗りを挙げたが、最終的に墨田区が誘致合戦に勝利した。東武鉄道株式会社との共同プロジェクトにより、東京スカイツリーは同社の貨物ヤードの跡地に建設された。

タワーの名称は公募により募集されたいくつかの提案の中から、全国的に実施された投票の結果、選定され、2008年7月に建設が開始された。タワーは2011年3月11日に発生した大震災で、最大震度を7とする日本の測定基準で震度5強の揺れに見舞われたが、その構造に影響は生じなかった。建設作業は継続され、タワーは7日後に予定の高さに達した。2012年3月に開業した際には、この建造物を、震災からの復興に向けた取り組みのシンボルとして見る人もいた。

開業1年目に東京スカイツリータウンを訪れた人の数は約5,080万人であり、当初予想を60%近く上回った。それ以降、この複合施設には毎年国内外から3,000万人以上が訪れており、東京のシンボルとしての存在感を固めている。

タワーの開業以来、運営会社は地域コミュニティとの協力に重点を置いてきた。

新型コロナウイルス感染症パンデミック発生以前は、墨田区役所や地元の商店街、観光協会の協力により、毎年5月にマスコットまつりが開催されていた。このイベントでは複合施設や近隣の商店街に特設ステージが設置され、そこで全国から集まった約100種類のご当地キャラ「ゆるキャラ」がパフォーマンスを行い、2日間で10万人以上の来場者を集めた。

2020年6月には、隅田川に架かる鉄道橋に沿って「すみだリバーウォーク」という歩道橋が整備された。この歩道橋を使えば、観光客その他の人々は浅草の観光エリアと東京スカイツリータウンの間を最短距離で徒歩移動できる。

2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催地に東京が選ばれたことを受け、2019年5月にライティング能力増強のための工事が開始された。新たに287台の照明設備が設置され、東京スカイツリー最上部のアンテナ部分が20km離れた羽田の東京国際空港からも見えるようになった。

通常ライティングのデザイン「粋」「雅」「幟」は、それぞれ、江戸(東京の旧称)の心意気、江戸の美意識、江戸の賑わいを表現するものだが、これらのライティングデザインが一新され、より躍動感のあるデザインになった。

特別なライティングデザインも人気がある。今年7月までに約150種類のデザインによるライティングがおこなわれた。その中には、被災地復興への想いが込められた「明花」や、パンデミックにより3年連続で中止となった隅田川花火大会をテーマにした「花火」が含まれる。

これらに加え、10周年を記念する特別ライティングデザインの募集が4月から8月にかけて行われた。上位10位のデザインによるライティングが10月21日から行われる。

東京スカイツリータウン広報事務局の網博行さんは、タワーが開業したときのことを覚えている。「まだ建設中だった頃も、タワーを一目見ようとたくさんの人たちが来場された。(この地域は)活気に満ちていた」。彼はこのように回想した。

網さんによれば、10周年を迎えたとき、「開業日に結婚したので、私たちにとっても10周年になります。今では子どもも一人います」というメッセージが届いたとのことだ。

「たくさんの人たちが、現在の東京スカイツリーの姿を見て自分自身の成長を感じたり、東京スカイツリーを思い出の場所と思ったりしてくれています。今後も愛されるタワー、そして日本のシンボルであり続けたいと思っています」。網さんはこう語った。

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