
ニューヨーク:サウジアラビアとイスラエルの関係正常化は、中東における米政権のアジェンダの中心だが、元代表は同盟国の声に耳を傾けるよう求めた。
アラブニュースが出席したニューヨークでの中東グローバル・サミットで、米国の国務次官補(近東担当)は、ワシントンは統合を進めようとしていると述べた。
ジョー・バイデン米大統領は「サウジアラビアとイスラエルの関係を正常化するために多大な努力をしているが、その道のりは長く険しいと認識している」とバーバラ・リーフ氏は付け加えた。
米国は、関係正常化によって促進される統合の進展が、すべての当事者に利益をもたらすと考えている。と指摘したリーフ氏は、バイデン氏が大統領に就任した当時、中東は慢性的な紛争を抱える「並外れた脆弱性」の状態にあったと述べた。
それ以前の6年間は “多くの 緊張が渦巻いていた”と指摘したリーフ氏は、この2年間で、バイデン政権は “亀裂が癒えるのを”見てきているという。
しかし、彼女は米国とイランとの間の核合意が間近に迫っているとの憶測を即座に打ち消した。
「核問題に関しては、基本的なことは変わっていません。しかしバイデン大統領は、外交こそが何かを確保する道であると繰り返しています」と語った。
サウジアラビアとイスラエルの関係が正常化すれば、中東和平プロセスやイスラエルとパレスチナの敵対関係の解消に役立つかと問われ、リーフ氏は慎重な姿勢を見せた。
「2014年以降、イスラエルとパレスチナの関係は大きく悪化し、2国家解決はより困難なものとなりましたが、それでもこの地域の平和、繁栄、安全保障のための基本的な解決策であることに変わりはありません」
「この間、イスラエルの政権は変貌を続けましたが、パレスチナ側にも責任があります。我々は安定をもたらすために、エジプトとヨルダンを関与させようとしてきました」
和平仲介を近隣諸国に依存しているように見えることから、ジョナサン・コーエン元駐エジプト米大使はサミットでこう語った: 「エジプトのような同盟国に大使を置かないのは、無礼といわれましょう。主要な同盟国であるエジプトに、1年以上もアメリカ大使がいないのです」。
1970年以来、アメリカはエジプトの安全保障政策に500億ドル、開発政策にさらに300億ドルを投資してきた。”この国は我々が一肌脱いでいる国なのに、カイロには駐在員しかいない”。
2017年以来、コーエン氏は唯一の常勤の駐エジプト米大使であり、2019年に当時のドナルド・トランプ大統領によって任命され、昨年3月まで務めていた。
しかし、コーエン氏の後にはトーマス・ゴールドバーガー臨時代理大使となり、それ以降4人の臨時代理大使がいる。