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ハマスを非難するか

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05 Dec 2023 01:12:51 GMT9
05 Dec 2023 01:12:51 GMT9

イスラエルの主要野党指導者ヤイール・ラピード氏が4日再び注目を集めた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相の辞任を求め、10月7日へ至る諜報活動の大失敗を批判したのだ。ラピード氏は、イスラエル国民の間のみならず、右翼過激派寄りの現職政府内でさえ高まっている感情を代弁したのだ。

「このような失敗をした者は続けられない」と彼は切り捨てた。ラピード氏は、ハマスがガザから押し寄せ、1200人以上を殺害したネタニヤフ首相は “辞めるべきだ “と付け加えた。

ネタニヤフ首相は辞めるべきだ。しかし、この野党党首が述べたような理由で辞任すべきではない。いや、ネタニヤフ首相の罪は、10月7日に起きたことが、情報の見落としや安全保障の怠慢、または分裂政治の結果だと決めつけることをはるかに超えている。

10月7日に起きたことは、ネタニヤフ首相自身がテロリストと評するハマスの「支援」と、正当なパレスチナ自治政府の弱体化、マフムード・アッバース大統領の放置という、16年間にわたる長年にわたる意図的な政策の直接的な結果であった。

ネタニヤフ首相の狡猾な計画は、いくつかの条件を同時に満たすものだった。一方で、パレスチナの大義にとって受け入れがたい面、すなわち、イランの支援を受ける亡国組織であり、多くの国からテロリスト集団として分類されているイスラム過激派グループに力を与えてきた。その一方では、パレスチナ人自身の内部分裂を拡大させた。そして、アッバス大統領の権威を弱体化させた後、彼はパレスチナ人と和平協定を結ぶ用意はあるが、適切で合法的な相手はいない、と至る所で繰り返し言い続けた。

このため、ネタニヤフ首相は10年半もの間、パレスチナ国家について真剣に語る必要がなかった。しかし彼は、イスラエルの極右を受け入れ、ハマスに力を与え、パレスチナ自治政府を疎外するという3つの望みを叶えることで、貪欲な状況に陥っていることに気づかなかった。悪魔との取引には代償が必要であり、その代償が10月7日に起きたことなのだ。

繰り返された悪名高い質問に対する当然の回答は、『それなら、ネタニヤフ氏を非難しなければならない』であるべきだ。

ファイサル・J・アッバス

もちろん、アラブ系新聞の編集者がイスラエルの首相の政治について語るのは偏っていると言われるかもしれない。だから、私の言葉を鵜呑みにするのではなく、『タイムズ・オブ・イスラエル』紙の記事も読んでいただきたい。

「何年もの間、ネタニヤフはハマスを支えてきた。それが今我々の眼前で弾けたのだ」と、コラムニストのタル・シュナイダー氏は10月8日付の記事で書いている。また、アッバス氏とパレスチナの独立建国を犠牲にし、ハマスをパートナーとして扱ってきたネタニヤフ首相の方針が、「イスラエルが癒えるのに何年もかかる傷を負う結果になった」と主張した。

ネタニヤフ首相は、「ハマスを単なるテロ集団から、イスラエルがエジプト経由で間接的な交渉を行う組織に格上げし、海外から資金が注入されることを許した」と付け加えた。

同記事では、ネタニヤフ首相が2019年にプライベートな会合で行った「パレスチナ国家が実現しないことを保証する最善の方法は、ハマスへの支援を続けることだ」というコメントまで言及している。

だからこそ、今や悪名高く繰り返されるようになった “ハマスを非難すべきか?”という質問に対する自然な回答は、”それなら、ネタニヤフを非難しなければならない “となるべきだと思うのだ。結局のところ、テロ集団は支援者や後援者がいなければ活動できないことは周知の事実である。そして、多くの国では、テロの支援者はテロリスト自身と同じ罰を受けるとすれば、ネタニヤフ首相は責任を負わなければならない。

実際、もしイスラエル軍がナーフの町でハマス支持を投稿した女性を逮捕することが許されるなら、ネタニヤフ首相はハーグで(裁かれるべき)戦争犯罪はおろか、イスラエル国内でも国家反逆罪(汚職だけではなく)で裁かれるべきだ。

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相が最近指摘したように、イスラエルとハマスの戦争に対する世界の対応には「ダブルスタンダード」が見られる。ガザでの戦争でイスラエルが国際法に違反することを一部の世界的大国が容認していることが犯罪だとすれば、ネタニヤフ首相の退陣を求めるイスラエル国内からの声を無視することは、さらに大きな犯罪である。

– ファイサル・J・アッバス編集長

X: FaisalJ. Abbas

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