
カイロ:エジプトとガザを結ぶラファ検問所の閉鎖により、少なくとも2000人の患者の医療搬送が妨げられているとし、世界保健機関(WHO)の当局者が火曜日、ラファ検問所と他のルートの再開を求めた。
「閉鎖以前は、1日に約50人の重篤な患者がガザを離れていた。5月7日以来、少なくとも2,000人が医療を受けるためにガザを離れることができなかったことを意味します」とヨルダン川西岸地区とガザ地区のWHO代表であるリック・ピーペルコーン氏は述べた。
ラファ検問所は、イスラエルとハマスの間で10月7日に始まった戦争の初期には、避難や人道援助のための主要な通路だった。イスラエルが5月にガザ地区南端での作戦を開始した際には閉鎖された。
エジプト安全保障筋によると、米国、エジプト、カタールは先週末、同検問所の再開と人道援助の流れの拡大を目指す協議を行った。しかし、エジプトがイスラエル軍の撤退とパレスチナ人のプレゼンスの回復を望んでいるラファは閉鎖されたままだ。
近くのイスラエルが管理するケレム・シャローム検問所は安全でなく、治安の悪さと物流の難しさによって移動が妨げられている。
少なくとも1万人がガザからの避難を必要としており、これは戦争による外傷や慢性疾患のために重篤な治療を必要としている人数を少なく見積もってである、とピーペルコーン氏は述べた。
「私たちは、医療緊急避難(ドクターヘリ)のルートを増やす必要があります。ケレム・シャロームやその他のルートもドクターヘリ用に開放し、患者を東エルサレムやヨルダン川西岸地区の紹介病院に紹介できるようにしてほしいのです」
ガザ北部からハーン・ユーニスのナーセル病院に避難し、ガザを離れる準備をしていると伝えられた5人の子どもたちは、まだ避難を待っているという。
ロイター