
アラブニュース
ジッダ:サウジアラビアの中小企業は、コロナウイルスのパンデミックがもたらす経済的な問題に耐えており、企業経営者は売上がますますオンラインに移行していると報告している。
Facebook、世界銀行、経済協力開発機構(OECD)の協力により、2020年10月までの数か月間にパンデミックが中小企業にどのような影響を与えたかを調べるための調査が実施された。
Facebook MENA(中東・北アフリカ)のマネージングディレクター、Ramez Shehadi氏は、「オンラインでの売上高が25%以上増加したと報告しているSMB(中小企業)が、我々の地域でかなりの数に上り、この変化を目の当たりにしました」と話した。
「復興への道筋はまだ見えていませんが、確実なのは、中小企業が回復力を持ち、顧客を獲得する新しい方法を見つけるために枠にとらわれずに考える傾向を示しているということです」
2億社の企業が自社の商品やサービスを宣伝し、オンラインコミュニティを構築するためにFacebookのサービスを利用していることから、ソーシャルメディアはこの危機の中で中小企業にとってさらに不可欠なものであることが証明された。
「Facebookでは、パンデミックの初期の頃から、デジタル空間へうまく移行するために必要な手段への(中小企業の)アクセスを容易にすることを優先事項としてきました」とShehadi氏は述べている。
この調査は、中東と北アフリカの50か国で、オーナー、経営者、従業員を含む25,000人の参加者を対象に行われた。その結果は、この地域の中小企業にとって良い面と悪い面があるというものだった。調査では、UAEの56%、サウジアラビアの38%、エジプトの61%の企業が、昨年同期比で売上高が減少していると答えていることが分かった。
UAEでは45%、サウジアラビアでは29%、エジプトでは45%の企業が10月中に従業員の削減を余儀なくされたと答えた。
良い面としては、パンデミックの影響で企業はデジタル化の加速を押し進めた。UAEの47%、サウジアラビアの37%、エジプトの38%の中小企業は、前月の売上の25%がオンライン購入によるものだったと報告している。
将来を見据えると、UAEの37%、サウジアラビアの26%、エジプトの28%の回答者が、今後数か月間はキャッシュフローが問題になると答えている。
こうした苦境にもかかわらず、UAEの72%、サウジアラビアの58%、エジプトの56%の回答者が、事業の将来について楽観的な見方を維持していると答えている。