
アンカラ-親クルドの国民民主主義党 (HDP)は、 トルコ警察が金曜日に同党に所属する元議員を拘束したと発表した。先月、テロ容疑が確定し禁固刑の判決が下ったのに伴い、この元議員のトルコ大国民議会での地位は剥奪されていた。
人権活動家のオメール・ファルク・ゲルゲルリオル氏は、テロリズムの宣伝活動に加担したとして禁錮2年半の判決を受け、その後、最高控訴裁判所によりこの刑期が確定した。
元議員の容疑は、ツイートにあるニュース記事へのリンクを含めたというもので、この記事には非合法化されたクルディスタン労働者党 (PKK) のコメントが含まれていた。ゲルゲルリオル氏は非合法な行為については否認している。
「これはトルコにとっての恥辱です、現与党の恥辱であるとも言えます。私は不当行為に対峙したが故に罰を受けているのです」とゲルゲルリオル氏はアルティTV放送局に述べ、警察がドアの外で自身を拘束しようと待ち構えていると付け加えた。
ゲルゲルリオル氏の所属する国民民主主義党は、同氏が実刑を受けることを確実視し覚悟していると述べた。
トルコ第3位の規模を持つ国民民主主義党の数千に及ぶ党員たちは、クルディスタン労働者党との連携の容疑で何年にも及ぶ弾圧を受け、裁判にかけられている。
国民民主主義党の主だったメンバーの多くは投獄されており、その中にはトルコで最もよく知られた政治家で同党の元共同リーダーだったセラハッティン・デミルタシュ氏も含まれる。
先月、エルドアン大統領の連盟相手の極右勢力である民族主義者行動党からの数ヶ月に及ぶ要請を受け、最高検察官が国民民主主義党の解体に着手した。
エルドアン大統領と与党の公正発展党がトルコ司法の独立性を強調する一方、体制批判者たちは同国の法廷が政治に左右されていると指摘する。
トルコの最高裁判所は、今週、国民民主主義党の解散を求める起訴状を手続き上の理由で検察側に差し戻した。この起訴状は、しかし、必要な修正が行われれば再提出され得る。
国民民主主義党は、テロリズムとの関連を否定し、同党の解散を求める動きを「政治的クーデーター」であると述べている。
クルディスタン労働者党は、トルコや米国、欧州連合によって、テロリスト・グループと指定されている。同党は、1984年以来、主にトルコ南東部のクルド人地域で活発な反政府活動を展開中である。
同地域の戦闘では、40,000人以上が死亡している。
ロイター通信