
フランク・ケイン
グラスゴー:サウジの気候変動交渉チームのトップは、グラスゴーで開催中の重要なCOP26会議で合意は達成できるとますます確信していると、3日、アラブニュースに語った。
エネルギー大臣のアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子の持続可能性分野を担当する特別補佐官、ハリド・アブレイフ氏は、2つの成果に期待を寄せていると述べた。
「1つ目は、始めたことを完了する必要があるということだ」と、同氏は述べた。「基本的には、パリ協定の実施規則が確実に完了するようにしなければならない。それができなければ、我々はパリ協定の実施に時間を費やすよりも、パリ協定の策定に多くの時間を割くことになるからだ」
「2つ目に、この約10年間に、我々は本当に多くのことに取り組まなければならないことを理解する必要がある。今世紀後半の早い時期に排出量実質ゼロを達成したいのなら、この10年間は本当に重要になる。その実現のためには…我々は正しいやり方で始める必要がある」
気候変動に対するサウジアラビアの急速に変化する姿勢は、COP26で大きな関心を集めていると、気候サミットのベテラン交渉官のアブレイフ氏は述べた。
「ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が行ったサウジ・グリーン・イニシアティブと中東グリーン・イニシアティブに関する2つの発表は、極めて重要だった」と同氏は述べた。「全世界、国際機関、さまざまな国々、友人、同僚から本当に多くの関心の声を伺った」。これらの取り組みは「皆から本当に良く受け止められている」と、同氏は語った。
サウジは、2060年までの二酸化炭素の排出量実質ゼロ達成を目指している。「この良い所は、非常によく研究されているため、本当に多くのことが考慮されているということだ」と、アブレイフ氏は語った。「多くのことのバランスを取っており、スケジュール的にははるかに現実的だ。これは、サウジアラビアが経済の多様化を加速させており、それを完了させる必要があることを十分に考慮している」
サウジのグリーン・イニシアティブの主な手段は、循環型炭素経済で、これは二酸化炭素の排出を軽減しながらも、様々な国々が独自の経済戦略を追求できるようにする枠組みだ。
「再生可能エネルギーは極めて重要だが、それと同じくらい重要なのは、炭化水素の利用が大気に影響を与えないようにすることだ」と、アブレイフ氏は述べた。