
アラブニュース
リヤド:ジェッダのアル・バラド地区のアート・レジデンシー・プログラムが、同王国の文化省によって立ち上げられた。
サウジのアーティストや国際的なアーティストを迎えるこのプログラムは、文化的対話や知識や経験の交換のための環境を作ることを目的にデザインされている。
アル・バラドは、ジェッダの古代の港の中心地となった場所で、2014年からユネスコの世界文化遺産に登録されている。伝統的なヒジャーズ建築や、サンゴの石積み、複雑に手彫りされたラワシンスタイルの格子窓で有名だ。
滞在先は、アル・バラドのリバト・アル・コンジ・ビルとなる。ここは1813年に建設され、過去には寡婦や単身女性向けのゲストハウスとして利用された場所だ。
改修され、文化イベントの主催に利用されるようになるまで、ここは長く放置されたままとなっていた。文化省が複数の改善を加えた後に、ここはレジデンシー・プロジェクトに選ばれた。
このプログラムには複数のコースがあり、それぞれ6ヶ月間続く。これらのコースは、社会的意識、専門的能力の開発、クリティカル・シンキングに焦点を置いている。登録はサウジのアーティストや国際的なアーティスト、批評家が対象だ。
レジデンシーは、文化省が文化分野、特にビジュアルアーツの分野で才能を育て、王国の文化分野の発展を支えるために、国外やサウジのアーティストがより簡単に経験を交換し合えるようにする方法の1つだ。
地元や地域、国際的な観衆の間で、サウジのアートや文化に関する認知を高めることを目指している。
文化省は、国内外のアート・コミュニティの間のプラットフォームを構築し、サウジの一般の人々に国内外のアートの実践機会を提供することに加えて、コンテンポラリーアートの鑑賞や理解に貢献する一般向けプログラムを通じてコミュニティの意識を高め、地元コミュニティとのギャップを埋めたいとも考えている。
このプログラムは、王国のビジョン2030の改革プランの目標達成を目指したクオリティ・オブ・ライフ・プログラムの一環となっている。