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サウジアラビアの偉大な改革者へのオマージュ

サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、首都リヤドの南西334平方キロメートルにまたがる「娯楽都市」である「キディア(Qiddiya)」のロゴの後ろに立ち2人の子どもの肩を抱いている様子。(AFP)
サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、首都リヤドの南西334平方キロメートルにまたがる「娯楽都市」である「キディア(Qiddiya)」のロゴの後ろに立ち2人の子どもの肩を抱いている様子。(AFP)

並外れて賢明で寛大な君主、サウジアラビア王国はサルマン王に率いられて本当に恵まれた国である。 彼の統治は転機をもたらしてきた。彼は現代における最も偉大な指導者であり、忠実なアラブの愛国者であることが証明されている。彼は国民の味方であり、国民の心配を深く気遣い、国民の利益だけでなくサウジアラビアの湾岸同盟国の利益を守るためにあらゆる障害を乗り越えようとしている。

彼は「アラブ首長国連邦の父」ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン(Sheikh Zayed bin Sultan Al-Nahyan)やラーシド・ビン・サイード・アール・マクトゥーム(Sheikh Rashid bin Saeed Al-Maktoum)と多くの共通点がある。

君主の寛大さは伝説的である。サルマン国王人道援助救援センター(King Salman Humanitarian Aid and Relief Center)は、40か国以上で20億ドル近くを保健、農業、難民、水、衛生に費やしてきた。プログラムには、子ども兵士のリハビリテーションおよび紛争地帯や災害地域にいる人々に対するシェルター、食料、車椅子の配布が含まれる。

アブドラ国王の死後、王位に就くずっと前から、国民に対する彼の愛は明らかだった。リヤド州知事としての50年以上にもわたる在任期間中、この州は繁栄した近代的で腐敗のない大都市へと開花した。「リヤド地域のすべての村や町は私にとって宝であり、心の中の特別な場所なのです」と彼は語った。「リヤド市が発展していく様子を1から10まで見てきたので、リヤドから遠く離れることすら想像しがたいのです」

彼は知事として、外国からの投資を呼び込み、インフラスを改善するために熱心に取り組んできた。そして部族間の紛争を解決し、すべての社会分野が公正にかつ敬意を持って扱われるようにすることで、仲裁人として知られるようになった。つまり、彼は国民を愛し、国民が幸福であるために多大なる努力を行っている。彼は国民が実際何を必要としているかを理解するため、しばしば国民の声に耳を傾けている。

Vision 2030とは、国の経済を石油への依存から多様化させる計画であり、天才的なアイディアにほかならない。

サルマン王の統治中、サウジアラビアを外の世界に開放している息子のムハンマド・ビン・サルマン皇太子の監督の下で、この国は経済的および社会的に大きな改善を遂げた。現在進行中の多くの観光プロジェクトの中には、モルディブに触発された野心的な紅海の島のリゾートが含まれる。サウジの若者は、急増する劇場、映画館、娯楽施設に魅了されている。

女性は初めて自分で運転できるようになり、いまでは多様なキャリアの選択肢がある。さらに多くの女性がスポーツに参加するようになり、男性の保護者が同伴しない特定の会場で観客としてスポーツイベントに参加できるようになった。同時に、かつて恐れられていた「ムタワ(muttawa)」宗教警察の勢力が大幅に削減された。ドナルド・トランプ米大統領のリヤド訪問中、サルマン国王は過激派イデオロギーと戦うためのグローバルセンターを開設した。その施設は「エティダル(Etidal)」として知られており、穏健と受容を促進している。そこで専門家たちは過激な発言パターンを認識し、インターネット上での過激派のプロパガンダに立ち向かい、メディアの報道を監視するように訓練されている。

ビジョン2030とは、教育、革新、国有資産の民営化、腐敗を終わらせることへコミットすることにより、国の経済を石油への依存から多様化させる計画であり、天才的なアイディアにほかならない。その主な目標は、経済を成長させ、透明性のあるガバナンスを提供しながらビジネスチャンスと雇用を高めることだ。

これらは、イスラム教最大の聖地を有し、抵抗なしに一夜にして思い切った変化を起こすことができないアラブ世界で最も保守的な国において非常に重要なステップだ。サルマン王は、発展を推進させることと伝統的社会規範を保護することとの間で綱渡りをせざるを得ない。

2つの聖なるモスクの差別なき管理人としての役割に彼は心の注意を払っている。サウジアラビアとイランの緊迫した関係にもかかわらず、今年は85,000人以上のイランの巡礼者がメッカ巡礼を行い、彼らが歓迎を受けたことを称賛した。

サルマン王は、巡礼者が彼らの宗教を崇拝し実践できるよう可能な限り最高の環境を作り出すことを決意している。毎年6,000万人の乗客を運ぶことを目的とした高速鉄道が、現在メッカとマディナの聖なる都市を結んでいる。世界最大のホテルのキャパシティの増加を目的としたインフラ計画が800億ドルの費用をかけて進行中である。

再び自国を創設するという王の夢を実現するためには、まだ越えなければならないたくさんの試練があり、それを達成するためには国際社会から激励を受ける必要がある。

率直に言うと、私はジャマル・カショギ事件に関しメディアにより発せられた根拠のない告発にショックを受け、動揺している。サウジの指導部の一員がこのような凶悪な犯罪を命じたなど私には想像することすらできなかった。サウジアラビアによる調査結果が発表されたいま、私が正しかったことが証明された。「サウジアラビアに敵対する組織や国によって選ばれた」と思われていたサウジ国民であるカショギ氏を国に帰らせるよう説得する任務を負った悪党たちが、自分たちの任務の範囲を踏み越えたのだ。多くの国が調査結果と逮捕を歓迎している。

11人が起訴されており、検察官の思い通りになれば5人が死刑に処せられることになる。この刑事事件を政治化させたトルコは恥を知るべきだ。世界で一番多くのジャーナリストを投獄している国の政府は、自国とその地域の後援国の1つに対して影響力を得たいがために意図的に情報を漏らしたのだ。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ニュースの議題の中心に何週間もこの話題を残そうとする皮肉な試みとして、国際的興奮状態を作り出した。 彼はずるい裏技を使って殺人の記録をばらまくことまで行ったのだ。この事件の録音がどのようにして得られたのかなぜだれも尋ねないのだろうか。明らかにトルコ政府は、大使館と領事館をスパイすることで、外交規範に違反し主権を侵害している。

それにもかかわらず、決して起きてはならない罪が犯され、認められた。加害者たちは責任を問われており、法の裁きが下るだろう。

サウジアラビアとその指導部の悪魔化はただちに止めなければならない。王国はアラブ世界を支えており、その安定性と強さは、この地域と宗教、そして世界の安全と繁栄にとって重要である。彼らの指導者がサルマン王のような人であり、優しい心と堅実で安定した統率力を持っている限り、いかなる謀略家や陰謀者であろうとわれわれに害を及ばすことはできない。

Khalaf Ahmad Al-Habtoorは、UAEの著名なビジネスマンであり、著名な人物である。 Twitter: @KhalafAlHabtoor 

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