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サウジのポスト・パンデミックの投資意欲を試すアムラク IPO

22 Jun 2020
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昨年末のサウジアラムコの新規株式公開(IPO)は、投資家が資金調達に熱中し、市場がより流動的になり、公募という概念により慣れることで、国内のIPOの引き金となると期待されていた。

今のところ、パンデミックにより募集の波こそ起きていないものの、王国は地域のIPOの中心となっている。

群を抜いて最大のものは、約7億ドルを調達したスレイマン・アル・ハビブ・メディカル・グループによるタダウル上場だ。より小さいものでは、スモウ・リアル・エステートが約4800万ドルを調達した。この状況下で、これらは確かな成果だった。

パンデミックのロックダウンが起こした経済危機の特徴の1つは、世界の株式市場の熱狂とまでいえるレジリエンスである。米連邦準備制度理事会の「バズーカ」による介入により、3月の株価暴落を逆転させたウォール街からヒントを得て、投資家は、今年後半には経済成長が急激なV字回復すると期待し、一斉に株式投資をしている。 実際にそうなるかどうかはまだ明言できず、何人かの評論家は金融市場と実体経済の断絶について懸念している。

その中で、サウジの不動産金融グループ、アムラク・インターナショナルが最近株式の30%をタダウルに上場すると発表したのは、王国の金融市場の強さを信頼する表明である。

アムラクは3月のパンデミック危機以前からIPOに目をつけており、明らかに、最悪のときは過ぎたと考えている。同社はIPOを再開し、来月半ばまでに上場する予定だ。 すべてが計画通りに進んだ場合、新しい公開会社はタダウルで時価総額約15億SR(4億ドル)となる。 パンデミック、およびそれに打ち勝つための王国政府による措置にもかかわらず、サウジの不動産に大きな変化はない。 住宅用および商業用不動産の需要は依然としてあり、多様化のためのビジョン2030戦略では、財産所有経済の必要性が引き続き強調されている。

不動産融資は、今後10年間で2.3倍に成長し、2029年までに約1兆SR相当、国内総生産の約10%となると期待されている。サウジアラビアはその期間に年間約20万戸の住宅とアパートを建設すると予想される。

2007年設立のアムラクは、不動産規制とテクノロジーの両方の発展を利用して市場での地位を強化し、現在、全不動産金融会社の総ポートフォリオのうちの約28%を占める。

財務面では、これにより平均以上の営業利益と利益率が生まれた。2020年の第1四半期では、売上高は7500万SR、利益は3300万SRで、44%の健全な利益率を達成した。 最近公開された「上場計画」文書(ITF)において、アブドラ・アルスダイリー最高経営責任者は、商業と住宅金融の全範囲を網羅するアムラクの多様な融資ポートフォリオを強調した。IPOによる投資基盤の多様化は、次のステップとして合理的である。

NCBキャピタルの指導下で今日開始するブックビルディングでは、需要に応じて15~17SRで2720万株を発行する。株式の大部分は大手金融機関に提供されるが、投資意欲があると考えると、アムラックは金融機関分を削減し、最大10%を個人投資家に提供できる。

王国の持株文化を発展させるため、小株主を名簿に加え、特に今後数年の生活水準に住宅所有を通して直接影響するであろう上場企業に彼らが投資できるようにすることが望ましい。

アムラクの募集は、IPOの第2ラウンドを開始する可能性がある。 小売グループ、ビン・ダウッドも近い内の募集を検討しているとされる。

そのため、アムラクIPOは、王国が経済ロックダウンから脱却する中でのサウジアラビアの投資家心理についての重要な試験である。

 

フランク・ケーンは受賞歴を持つドバイ拠点のビジネスジャーナリストである。

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