
今日、我々は歴史的な出来事を目の当たりにしている。それはムハンマド・ビン・サルマン皇太子が発表した「グリーン・サウジ・イニシアティブ」と「グリーン・ミドルイースト・イニシアティブ」である。
国際的な環境保護を目的としたこの二つのイニシアチブは、現在の世界に対するサルマン皇太子自身の責任感の大きさを反映したものである。世界は今、全ての人々が非難や責任逃れをする段階から脱却し、目の前にある責任に対し真に行動する段階へと移行するという熱意が必要とされている課題に直面している。サルマン皇太子は、「世界有数の石油生産国として、我々は気候危機への対応を前進させる責任を十分に認識しています。サウジアラビアは、石油・ガス時代にエネルギー市場を安定させる先駆的な役割を果たしたように、次のグリーンの時代を築く上での世界的なリーダーとしての役割を果たします」と述べた。
サウジアラビアが空に向かって大きく飛躍するのは、これが最初ではなく、これが最後でもない。2030年の幕開けの時に、その実際の大きさが明らかとなる大きな建築物の建築ブロックのように、このイニシアチブではあらゆるレベルで取り組みが次々と行われている。困難だと思われていた似たような取り組みが示されても、大きな取り組みはほとんど終わっていない。今日における現実は、野心と自分自身の能力を信じることでしか作ることしかできない手の時代であると言われている。
サルマン皇太子が環境保護のイニシアチブの中で言及した数字は人目を引くものである。これらのイニシアチブには、500億本の木(世界最大の森林再生プログラム)が、世界のこの地域の様相を一変させ、(預言者ムハンマドの)崇高な予言が成就して、この地域が再び緑と川に満ちるようになることが盛り込まれている。これらのグリーン・イニシアチブが、この予言を実現するための原動力となることは間違いない。それは我々の全能の神に対する信仰、崇高な預言者の予言に対する信仰、そして我々が待ち望んでいる変化に自らなることができる、という自信からである。
中東は、世界の中で気候変動とその課題に最も関心を持っている地域である。
ナーイフ・アル・ファハーディ
今日、世界はサウジアラビアの若者の意欲的な精神に驚いている。
気候会議の参加者や研究者の中でさえも、地域の国々の指導者らと協力し、地球の自然を支えようとする、これほど野心的かつ意欲的な精神は存在しなかった。サルマン皇太子は、地域の指導者らに自らコミュニケーションを取り、このイニシアチブは地域のプロジェクトであり、達成には全ての人々協力が必要であると呼びかけた。
中東は、世界の中で気候変動とその課題に最も関心を持っている地域である。
そのため、この大規模なプロジェクトは、砂漠化、大気汚染、二酸化炭素の排出、海洋・沿岸環境への脅威、自然保護区の不足などの深刻な課題に直面している中で、明確で野心的な特徴を持つ取り組みによって自然を保護することを目的としている。
我々は、このイニシアチブに誇りを持つべきである。なぜならこのイニシアチブは、地域的、地方的、国際的な深刻な懸念事項が存在しているにもかかわらず、サウジアラビアの賢明な指導者らが、国際社会に対するサウジアラビアの役割と責任を認識し、世界が直面している真の課題の本質を深く理解していることを反映しているからである。
「グリーン・サウジ」と「グリーン・ミドルイースト・イニシアチブ」は、サルマン皇太子の言葉を具現化したものである。「難しい選択を避けることはできません。私たちは、『経済を守るか、環境を守るか』という誤った選択をすることはありません。気候変動対策に取り組むことにより、競争力が強化され、イノベーションが促進され、何百万もの雇用が創出されると信じています。今日、サウジアラビアと世界の新たな世代は、よりクリーンで持続可能な未来を求めており、私たちはそれを実現する責務を負っているのです」