アラブニュース・ジャパン
ドバイ: 三菱パワーは9月6日チュニジアの首都チュニスにあるラデスC発電所で運転を開始した。高効率なこの発電所はチュニジアの環境目標の達成、電力の確保、そしてCO2排出量を大幅に削減するために使用される。
この発電所はチュニジアの電力供給力と確保量を強化し、その結果持続可能な経済繁栄を実現させるために三菱重工とパートナーの住友商事によって建設された。
建設を成功させてプロジェクトを確実に開始するために、高効率なガスや蒸気タービン、熱回収蒸気発生器、技術指導チーム、そして長期業務委託契約が提供された。
ラデスC計画はチュニジアの現設備容量のおよそ10%を供給すると推測され、最終的には国内で最も生産的かつ効率的な発電所となる。
8月26日に行われたコンソーシアムのメンバーとのミーティングのなかでチュニジア電力・ガス公社のヒシャム・アネネ総裁は「電力は経済発展の基礎で、ラデスC発電所は今後数十年に渡るチュニジアの発展を加速させるのに重要な役割を果たすでしょう。この画期的なプロジェクトを実現してくれた三菱重工とすべてのコンソーシアムパートナー達に感謝しています。プロジェクトのおかげで信頼のおけるクリーンで効率的な電力を国中に供給し、今のこの国のエネルギー需要を満たすことができます。またこれから水素、二酸化炭素の回収・貯留といった日本の業界トップのソリューションと脱炭素化技術を用いて、エネルギーの移行を円滑に進めることを目指しています。今後三菱パワーとの協力関係を強化して、持続可能かつ脱炭素化されたエネルギーを持つ未来へとチュニジアを導く支援を行っていくことを楽しみにしています」と述べた。
日本政府による「質の高いインフラパートナーシップ」の取り組みのもとで、日本の政府開発援助がラデスC発電所に資金を供給した。
プロジェクトの発展に伴いチュニジア人の労働力と資源を割り当てることで雇用の機会が増え、その結果およそ70の正規雇用に加えて2000の求人口が建設中に生まれた。