
ニューヨーク:サウジアラビアの外相であるファイサル・ビン・ファルハーン王子は20日、ニューヨークで開催中の第78回国連総会に合わせ、イスラム協力機構主催の「ジャンムー・カシミール問題に関するコンタクトグループ」の会合に出席した。
この会合で演説したファイサル王子は、イスラムのアイデンティティーを維持し尊厳を守るためのイスラム教徒の人々の努力をサウジは支持するとしたうえで、ジャンムー・カシミール地域を含む紛争や情勢不安の影響を受けている地域に住む人々をサウジは支援すると改めて表明した。
また、ジャンムー・カシミール問題は地域の安全と安定に対する差し迫った課題であるとしたうえで、未解決のまま放置すればさらなる不安定化を助長することになると警告した。
さらに、サウジはこの問題の激化を抑制し、国際決議に従った平和的解決をもたらすことに貢献するために、紛争当事者間を仲介する努力を絶え間なく続けているとしたうえで、そのような努力はイスラムの人々を支援するというサウジの揺るぎない立場に沿ったものだと述べた。
この会合には、アブドルラフマン・アル・ラシ多国間問題担当次官とアブドルラフマン・アル・ダオウド外務事務局長も出席した。