

リヤド:空気質に関する情報をリアルタイムで提供するため、国立環境コンプライアンスセンター(National Center for Environmental Compliance)がサウジアラビア国内の複数の地域に240の観測所を設置した。観測所では22種類の空気成分に関するデータを収集し、測定器の状況を5分毎に更新する。
観測所の設置について、サウジ国営通信は3日火曜、周辺の空気質を国民に周知し、必要な予防策を必要な時に取れるようにすることが目的だと報じた。
同センターで空気質測定プロジェクトの責任者を務めるアリ・アル・カルニ氏は「観測所の設置場所を決める際は、人口密度、環境に影響を与える可能性のある工業都市や施設・工場の有無を考慮しました」と語った。
また、観測所が高レベルの大気汚染を検知した際には、環境システムの執行規定にしたがってセンターが直ちに措置を講じると付け加えた。
アル・カルニ氏は「サウジ国内全域にある空気質観測所の位置を地図上にまとめた一般向けのウェブサイトを作成しました。観測所での最新の測定結果を国民にリアルタイムで周知するため、スマホ用アプリも間もなくリリースする予定です」とも語っている。
同氏によると、一部の観測所は移動式となっており、測定需要の高い地域へ移動させることができるという。
さらに、工業都市には測定報告書が定期的に送付され、空気質を良好な状態に維持するよう求められるとのことだ。