

ロンドン: サウジ通信社は10日、サウジウジアラビアのネイル・アルジュベイル駐アイルランド大使と他のアラブ諸国の大使らが、ショーン・オ・フィアゲイル・アイルランド議会議長と会談したと報じた。
会談では、イスラエルによるガザ地区への攻撃が続いていることについて話し合われ、大使らはアイルランドに対し、国際人道法の原則と規範に則り、イスラエルによる攻撃の一時停止、民間人の保護、人質や捕虜の解放の確保、パレスチナ人の強制退避の終結、援助物資搬送の実現などに向けた国際的な取り組みに参加するよう要請した。
また大使らは、女性や子供など罪のない人々の命を奪い、より広い地域の治安と安定に深刻な影響を及ぼしかねない人道的大惨事を防ぐため、緊急援助物資や医薬品を滞りなく安全にガザ地区に届けられるようにすること必要性の重大さを強調した。
ガザ保健省からの数字によれば、10月7日にハマスがイスラエルに対し奇襲攻撃を開始して以来、イスラエルの攻撃によるガザ地区でのパレスチナ人の死者数は11,000人を上回っており、その半数近くは子どもである。
アルジュベイル大使と他アラブ諸国の大使らは9日、アイルランドのマイケル・ヒギンズ大統領とも同様の会談を行っており、ヒギンズ大統領に対し、パレスチナ人の正当な権利をすべて保障する公正で包括的な和平こそが、同地域の安全と安定を確保する唯一の方法であると伝えたと、サウジ通信社は報じている。
また、ガザ地区における最新の動向についても話し合われ、大使らは国際社会に対し、イスラエル軍の侵攻を一時停止し、ガザ地区の封鎖を解除するための効果的かつ必要な緊急措置をとるよう求め、この紛争はパレスチナの人々だけでなく、より広い地域に危険な影響をもたらしかねず、恒久的な和平を達成する可能性を損なう恐れがあると警告を発した。