
ラファ:KSreliefの責任者のもと、サウジアラビアのスペシャリストと関係者は、エジプトからガザに向けて、サウジの救急物資輸送団を出発させた。
22日、サルマン国王人道援助救援センター(KSrelief)統括責任者のアブドゥラー・アル・ラビーア博士、オサマ・ヌガリ駐エジプト・サウジアラビア大使、KSreliefチーム、エジプト赤新月社とパレスチナ赤新月社の代表者らがエジプトに集結した。ラファ検問所を通して救援物資をガザ地区のパレスチナ人に届けるためだ。
KSreliefの責任者は保管庫を視察し、サウジアラビアの救援トラックの運行状況を調査して、飛び地への救援物資輸送を担当する当局との協力体制を監督した。
サウジアラビアによる救援活動は、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子の指示で始まった。
アル・ラビーア博士がアラブニュースの取材に応じた。「ガザの同胞への贈り物とささやかな寄付として、本日活動を開始します。この輸送団には、食料、医薬品、避難所用物資を積んだ30台の救援トラックに、補助装置、人工呼吸器、酸素など、パレスチナの同胞が必要とするものを完備した救急車14台が加わります」
また、サウジアラビアは、航空機15機から成る空の回廊と海の回廊も開設しており、それによってさらに多くの救援物資と救急車20台が運ばれるという。
アル・ラビーア博士は、KSreliefの目的はガザ地区のパレスチナ人の命を救うことだと述べた。現地の子どもたちや高齢者は食料と医薬品を緊急に必要としている。
また、博士は、イスラエルがラファ検問所を閉鎖したために救援物資の配送が妨げられたと説明した。
ヌガリ大使は、KSreliefとエジプト赤新月社との連携やエジプト政府の支援を称えた。
大使は、アラブニュースに対し、「KSreliefの働きの円滑化のために便宜を図ってくれたエジプト政府に感謝したいと思います」と語った。
「イスラエル側が課している制限を除けば、救援物資を届けるのは難しいことではありません。しかし、その制限のために、数百台の支援トラックが許可を待っているにもかかわらず、ガザ地区に入るトラックはわずか1日50台にとどまっています。今日からの停戦で、待ちかねているガザの同胞に必要な支援が届いてほしいと願っています」
アル・ラビーア博士と代表団は、ラファ検問所にも訪ねていき、人道支援活動の状況を視察した。
アラブニュースは、パレスチナ人弁護士の避難民、ファティマ・アショール氏に話を聞いた。アショール氏は、エジプトに入る前にガザからデリ・アル・バラを通ってハーン・ユーニスに逃れた。ガザにいる同胞のもとを離れることを余儀なくされたという。
アショール氏は、UNRWAの学校における病気の蔓延、入浴や清掃のための水の不足なども重なり、ガザは「悲劇的な」状況だと警告した。自身も髪を切るしかなかったという。
アショール氏は、飛び地の健康状態を「とても悪い」と言い、深刻な食糧不足を指摘した。そして、自身の兄弟を含め、多くの人がパレスチナのパスポートを持たないために出国できていないと話した。
22日、イスラエルとハマスは、少なくとも4日間のガザ地区における停戦に合意した。
10月7日のハマスによるイスラエル襲撃では、約1,200人が死亡した。武装勢力は約240人の人質をガザで拘束していると見られている。
ガザ保健省によると、イスラエルの空と地上からの報復攻撃で、ハマスが支配するガザ地区では14,100人が死亡、そのほとんどが女性と子どもだという。