• サウジ教育大臣、教育分野における両国間の戦略的パートナーシップ強化の重要性を指摘

アラブニュース

リヤド：サウジアラビアのユセフ・ビン・アブドゥラー・ビン・ムハンマド・アル・ブニャン教育大臣が、イギリスと同国の大学の代表が参加する円卓会議に出席したと、国営サウジ通信（SPA）が5日に伝えた。

会議はリヤドの教育省本部で、スティーブ・スミス駐サウジアラビア英国首相教育担当特別代表、大学の指導者、両国の代表が出席して開かれた。

同教育大臣は冒頭のスピーチで円卓会議の役割について語り、2018年にムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドル アジーズ・アール・サウード皇太子殿下がパートナーシップ構築の覚書に署名したことで始まった、教育分野における両国の進行中の戦略的パートナーシップを強化することの重要性を指摘した。

アル・ブニャン教育大臣は「戦略的パートナーシップは6つの主要分野に重点を置いており、それには教育分野におけるより強固で深いパートナーシップの構築、サウジアラビアの教育者の専門能力開発の支援、および教育者の知識、技能、能力の向上、さらに研究協力、学生への奨学金、国家を超えた教育などの大学教育分野における協力とパートナーシップの強化が含まれる」と述べた。

「イギリスとの教育パートナーシップは、サウジアラビアの教育におけるイギリスの民間教育分門の参入を増やし、イギリスの学校や大学を設立し、技能格差に対処し、医療専門家を育成し、同王国のビジョン2030の目標に沿った教育の発展を支援することを目的としている」

特別な教育ニーズや障害者に関する政策の共有、カリキュラムの開発もその一環になるだろうと同大臣は付け加えた。

アル・ブニャン教育大臣は、2025年までに同王国内に2つのイギリスの大学を開設し、サウジアラビアの大学における学生交換プログラムを活性化させるために、パートナーシップの枠組みで取り組むことの重要性を強調した。これにより、サウジアラビアの学生が最新の知識と実践的な訓練にアクセスできるようになり、共同研究プロジェクトを立ち上げることで、両国の研究者のチャンスが増大する。

円卓会議の作業プログラムは、イギリスの科学技術の枠組みにおける教育、サウジアラビア王国の大学教育への投資、サウジ・イノベーティブ教育都市構想に焦点が当てられた。

さらに、研究・イノベーション分野における二国間協力、サウジアラビアの国家的研究・開発・イノベーションとその戦略的方向性の確認、また、サウジアラビアの大学とイギリスの大学との二国間会合を開催することにより、二国間の大学教育協力を支援するブリティッシュ・カウンシルの役割についても検討された。

一方、リーダーズ・デベロップメント・インスティテュート（Leaders Development Institute）は、スポーツ分野の発展に貢献し、平等と相互尊重につながるよう、両国の結びつきを強化するために、イギリスのラフボロー大学との意思表明書に署名した。

この協定は、研究開発、スポーツ専門職の育成プログラム、技術・管理に関する専門知識の交換など、様々な分野での協力を確保するものとなる。

LDI事務局長のメズナ・アル・アルマルズキ博士とラフボロー大学副学長のクリス・リントン教授が協定書に署名し、バドル・アル・カディ（Badr Al-Kadi）スポーツ副大臣とニール・クロンプトン駐サウジアラビア英国大使が調印式に出席した。

「ラフボロー大学には、サウジアラビアのスポーツ専門家と職業の専門能力開発プログラムを改善し、研究開発の分野で研究所を支援し、この分野のトレーニング提供者の能力を強化する義務がある」と国営サウジ通信は伝えた。

キング・アブドルアジーズ大学はまた、ブリティッシュ・カウンシルと連携し、同大学の国際協力協定部が主催したイギリスの大学代表との学術会議も開催した。

同会議では、教育・研究分野における協力とパートナーシップの側面について話し合われた。

イマーム・ムハンマド・ビン・サウード・イスラーム大学学長のアフメド・ビン・サレム・アル・アムリ博士も4日、イギリスの大学代表団を迎えた。

訪問団にはイギリスの18大学の代表者が含まれ、科学訪問や職業訓練の強化、研究所の利用や二重証明書を通じた両国間の科学・研究経験の交換方法について協議された。