リヤド:サウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子がPBSニュースアワーのインタビューに応じ、ガザに対する同国のスタンスは公私で同一であると確認した。
PBSの司会者ニック・シフリンの「(サウジアラビアの)公的な呼びかけは、ハマス壊滅という私的な呼びかけと一致しない。なぜ異なるメッセージを送るのか?」という主張に対して、ファイサル王子は反論した。
サウジ外相は、「異なるメッセージなど存在しない。私的な発言と、公的な発言は、我が国だけでなく全てのアラブ人にとってまったく同一だ」。
さらに、「私は、公私で発言内容が同じであることを非常に誇りに思っている。西側諸国の外交相手について同じことは言えないだろう」とも述べた。
現在、ガザ停戦を求めるアラブ・イスラム閣僚委員会を率いてワシントンを訪問中のファイサル王子は、土曜日の国連安保理決議に対する米国の拒否権行使に反対した。
また、安保理がガザ問題で「断固とした立場をとれない」ことに失望を表明した。
「我々は今、ガザで前例のないレベルの殺戮を目の当たりにしており、自衛という口実では正当化できない」とファイサル王子は指摘した。
アラブ・イスラム閣僚委員会はまた、アンソニー・ブリンケン米国務長官との会談で、国連安保理決議を阻止した米国の拒否権行使に異議を唱えた。ファイサル王子は、民間人の犠牲をこれ以上増やさないために、委員会は停戦を求めていくと述べた。
「このようなレベルの民間人の犠牲が続くことは、イスラエルの国益や安全保障を含めて、誰の利益にもならない」。
サウジアラビア外相は、戦争がガザから中東の他地域へと拡大する危険性と、過激主義の脅威の高まりに対して警告した。「人々は、中東地域の平和を求める議論への信頼を失いつつあるが、同時に、安全保障や正統性に関する国際的な体制シに対する信頼も失いつつある」。
土曜日、ファルハーン王子はワシントンでブリンケン国務長官と個別に会談し、イスラエル・ハマス間の戦争について議論した。
サウジ通信(SPA)の報道によると、「国際平和と安全保障への危険な影響を避けるため、激化の速度をを抑え、暴力が拡大しないようにするためのあらゆる可能な努力」について協議したという。
会談には、リーマ・ビント・バンダール駐米サウジアラビア大使も出席した。