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シリアで大洪水、イドリブ地震の被災者が暮らすテントが被害

寒さの厳しい真冬に支援の当てもなく、反体制派が支配するイドリブで避難生活を送り、窮地に立たされているシリアの人々にとって先行きは見えないようだ。(提供)
寒さの厳しい真冬に支援の当てもなく、反体制派が支配するイドリブで避難生活を送り、窮地に立たされているシリアの人々にとって先行きは見えないようだ。(提供)
寒さの厳しい真冬に支援の当てもなく、反体制派が支配するイドリブで避難生活を送り、窮地に立たされているシリアの人々にとって先行きは見えないようだ。(提供)
寒さの厳しい真冬に支援の当てもなく、反体制派が支配するイドリブで避難生活を送り、窮地に立たされているシリアの人々にとって先行きは見えないようだ。(提供)
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22 Jan 2024 03:01:16 GMT9
22 Jan 2024 03:01:16 GMT9
  • イドリブの田園地帯のテントに避難しているシリアの人々は激しい洪水に見舞われ、再び住む場所を追われている

モアウィア・アトラシュ

1週間にわたる暴風雨により、シリア北西部は大きな被害を受けた。同地域に壊滅的な被害を与えたトルコ・シリア地震から約1年が経つ。

12年におよぶ内戦と2023年の地震の影響ですでに苦しみながらも、イドリブの田園地帯でテント生活を送っていたシリアの人々が再び住む場所を追われている。

ファイサル・アル・アリさんは、今週イドリブ西部を襲った洪水によって避難民となったシリア人の一人だ。

アル・アリさんは次のように述べた。「昨日、私たちは水の轟音で朝6時30分に目を覚ましました。外に出て、高い場所にある道に向かい、アスファルトの上にいました。私が戻ると、テントは浸水しており、やっとのことで子どもたちの本やバッグを取り出しました。とはいえご覧の通り、残っていたものはすべて、基礎的なパネルさえもなくなってしまいました」

ファイサル・アル・アリさんは、今週イドリブ西部を襲った洪水によって避難民となったシリア人の一人だ。(提供)

アル・アリさんはアラブニュースに対し、洪水はすでに悲惨だった経済状況に影響を与えたと語った。

さらにこう述べた。「少なくとも、私たちは200~300ドルを損失し、収入源はありません」

国連は、ここ2週間で1,500世帯以上のテントが洪水の被害を受けたと報告している。同じ報告によると、国連は昨年と今年の冬の支援として、数百万のシリア人を救済するのに必要な1億6,000万ドルのわずか3分の1しか得られていない。

寒さの厳しい真冬に支援の当てもなく、反体制派が支配するイドリブで避難生活を送り、窮地に立たされているシリアの人々にとって先行きは見えないようだ。

イドリブを拠点とする支援団体の代表ハマディ・アシュカ氏は、洪水で甚大な被害を受けたAl-Zouf村にいる。

アシュカ氏は、昨年の致命的な地震を生き延びた被災者のテントも今回の洪水によって被害を受けたと述べた。

2023年2月6日、トルコとシリアの国境でマグニチュード7.8の地震が発生し、この地域は壊滅的な被害を受け、合わせて5万人以上が死亡した。

アシュカ氏はアラブニュースに次のように語った。「この地域では長期間激しい雨が降りました。多くのテントは深刻な被害を受け、いくつかの避難場所も失いました。幸いなことに、物的な被害だけで犠牲者はいませんでした。神に感謝します。誰もケガをしませんでしたが、人々はテントや家具、この場所で所有していたものすべてを失いました」

アシュカ氏はアラブニュースに対し、テントが損害または破損した人の宿泊施設のために緊急支援が必要だと述べた。

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