
リヤド:サウジアラビアの援助機関KSreliefのアフメド・ビン・アリ・アル=バイズ運営・プログラム担当アシスタントスーパーバイザーはこのほど、リヤドの同機関本部で上村司中東和平特使と会談した。会談の中で、双方は人道援助における相互の関心事について意見交換した。
アル=バイズ氏は、王国がKSreliefを通じてガザのパレスチナ人に提供している取り組みについて概説した。
ガザでの人道危機が始まって以来、サヘムのプラットフォームを通じて募金キャンペーンが実施されている。11月2日に開始されたこのキャンペーンは、6億7800万SR(1億8100万ドル)近くを集め、月曜日までに約180万人が寄付を行った。
寄付はサヘムのウェブサイト”sahem.ksrelief.org”から、若しくは募金キャンペーンのAl-Rajhi銀行口座に直接送金することも可能。App StoreやGoogle Playからサヘムのアプリをダウンロードすることもできる。
アル=バイズ氏によると、これまでに44の救援便が、医療品、食料、避難所での必需品を含む829トン以上の物資を運んだ。医療機器を積んだ救急車20台も届けられた。
さらに、海路での輸送を確保し6隻の救援船で、4,966トンの物資を援助した。これにより、空と海の両方の輸送路を通して届けられた救援物資の総量は5,795トンを超えた。
また、KSreliefは、ガザのパレスチナ人への救援を行うために、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、世界保健機関、赤十字国際委員会、世界食糧計画との間で、総額1億5,000万SRに達する4つの協定を締結したことを明らかにした。
さらに、UNRWAとの間で、ガザにおける緊急支援に4,000万ドルの資金を提供する覚書が交わされた。
2015年の設立以来、KSreliefは175の地元、地域、および国際的なパートナーと協力して、98カ国で65億ドル以上に相当する2,673のプロジェクトを実施してきた。支援の大部分はイエメン(43億ドル)、シリア(3億9100万ドル)、パレスチナ(3億7000万ドル)、ソマリア(2億2700万ドル)に及んでいる。
KSreliefは、食糧安全保障、保健、衛生、シェルター、栄養、教育、通信、物流等のプログラムを提供している。