
ルバ・オベイド
ジェッダ:サウジアラビアの人的資源・社会開発省は、コロナウイルスの危機による経済および雇用への影響に対処するために170億サウジ・リヤル(45億ドル、約4,800億円)を拠出する計画だ。
人的資源・社会開発省の報道官、ナーセル・ビン・アブドルラハマーン・アル=ハザニ氏は、今回の拠出は民間部門、経済成長、雇用を支援しながら、コロナウイルス感染症を封じ込めるための王国の努力に沿ったものであると語った。
アル=ハザニ報道官は、省の新規則により、6月30日よりも前に居住許可(イカマ)が失効する外国人労働者は、金融手数料を免除され居住許可を3か月間延長される、とも明らかにした。
同報道官はまた、サウジの労働システムの下では、従業員の同意を得ることなく無給休暇を取るよう従業員に強制することはできない、と指摘した。
一方、サウジ保健省は、新たに157名の新型コロナウイルスの感染者が確認されたと発表した。また、99名がウイルス感染から回復し、流行開始以来最多を記録、回復者の総数は264人に達した、とも述べた‘。
サウジアラビアで確認された感染者の総数は1,720名に達した。新規症例の大多数はマディナ(78名)とマッカ(55名)で発見されている。
保健省はまた、新たに6名がウイルス感染症により死亡、死亡者は合計で16人になり、そのうち5人がサウジアラビア人以外の感染者であったと述べた。
「我々保健省や他の政府機関が講じた予防措置により、旅行に関連した感染例が大幅に減少しています」と保健省の報道官、ムハンマド・アル=アブド・アル=アリー博士は語った。「本日は1件のみ発表しましたが、間もなく旅行に関連した感染例はなくなることでしょう。」
アル=アリー博士は、今回の危機の管理に向けたサウジアラビアの取り組みは、同国がコロナウイルス感染症の流行を食い止めることができる世界で数少ない国の1つであることを示している、と語った。
サウジ内務省は、外出禁止令の時間外も自宅にいるよう人々に求めてきた。
「外出禁止時間が過ぎるやいなやショッピングセンターやショッピングモールに急ぐ方が多いようです」とサウジアラビア公安総局のサミ・アル=シュワイリフ報道官は言う。「私たちは、店舗等の営業時間中に家を出るのは、本当に必要な用事のためだけにしてください、と強調しています。」
公安総局には、過去2日間で交通および人道的問題に関する37,000件の要望が寄せられている。