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イスラエル大臣、イランへの攻撃が「2、3年以内に」起こる可能性を示唆

「2、3年後には、君たちは東に向かって空を飛び、イランの核施設に対する攻撃に参加しているかもしれない」とベニー・ガンツ国防相は修了を迎える空軍士官候補生への演説で述べた。(ファイル写真/ロイター通信)
「2、3年後には、君たちは東に向かって空を飛び、イランの核施設に対する攻撃に参加しているかもしれない」とベニー・ガンツ国防相は修了を迎える空軍士官候補生への演説で述べた。(ファイル写真/ロイター通信)
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29 Dec 2022 03:12:39 GMT9
29 Dec 2022 03:12:39 GMT9
  • 専門家によると、イランは短期間で保有するウランの核分裂性純度を兵器級に高められる可能性があるという
  • ただし、標的に到達可能な弾頭を作るには数年はかかるとされている

エルサレム:イスラエルは2、3年以内にイランの核施設を攻撃する可能性があると、イスラエル国防相は水曜日(12月28日)に述べた。大臣が検討中のタイムラインについて明言するのは異例である。

2015年の核合意の復活に向けた国際的な取り組みが行き詰まる中、イランはウラン濃縮能力を急速に拡大している。ウラン濃縮技術は民生目的にも応用可能だが、最終的には核爆弾の燃料の生成にも使用されうる。ただしイランは、軍事目的での開発の意図はないとしている。

専門家によるとイランは短期間で保有するウランの核分裂性純度を兵器級に高められる可能性があるという。

ただし、標的に到達可能な弾頭を作るには数年はかかるとされている。イスラエル軍の情報将校も今月、同様の試算を公表している。

「2、3年後には、君たちは東に向かって空を飛び、イランの核施設に対する攻撃に参加しているかもしれない」とベニー・ガンツ国防相は修了を迎える空軍士官候補生への演説で述べた。

10年以上に渡ってイスラエルは、仮に世界の大国とイラン政府との外交が行き詰まったと判断された場合には、宿敵であるイランの核施設を攻撃するという遠回しの脅しを行ってきた。しかし一部の専門家は、遠く、分散し、かたく守られたイランにおける標的に持続的な損害を与えるだけの軍事力をイスラエルが備えているかどうかは疑問であると指摘する。

イスラエルのハヨム紙が日曜日に報じたところによると、イスラエルの情報機関の2023年の予測は、イランは核分野において「引き続き緩やかに開発を続けるだろう」としている。

「イランが方針を転換するとすれば、きわめて厳しい制裁が科された場合に限られるだろう。その場合、同国はウラン濃縮能力を軍事級に拡大する可能性もある」と報告書は述べている。軍の広報官によれば、同報告書は情報機関による実際の分析に基づいているという。

イスラエルは軍拡競争を加速させるような挑発を避けつつ、周囲の敵国抑止するために考案された「曖昧政策」の下、核兵器の保有について肯定も否定もしないという方針をとっている。研究者は1966年に最初の核爆弾を手にして以来、同国は核兵器を保有していると考えている。

イランとは異なり、イスラエルは1970年の自主的な核拡散防止条約(NPT)に加盟していない。同条約は、核兵器の放棄と引き換えに、民生用の核技術へのアクセスを約束している。

ロイター

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