
マドリード: サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相は、イスラエルのガザに対する戦争がレバノン南部を含む中東全体に影響を及ぼしていると警告する一方で、国際人権法に違反するイスラエル当局者に制裁を科すよう欧州諸国に求めた。
「ガザ地区の状況は、パレスチナ問題だけでなく、地域全体に影響を及ぼし、現在レバノン南部で起きているような、さらなるエスカレーションを助長するものです」同氏は「戦争と影の戦争」と題されたパネルディスカッションで発言した。
マドリードで開催された欧州外交問題評議会の会合で、「中東における欧州の選択肢は何か」と題したパネルディスカッションに出席した。
“Basic principles of international law and international humanitarian law are being violated every day in Gaza.”
— Foreign Ministry 🇸🇦 (@KSAmofaEN) July 4, 2024
– Foreign Minister HH @FaisalbinFarhan at the panel titled "Wars and shadow wars: What are Europe's options in the Middle East?" at the annual meeting of the @ecfr. pic.twitter.com/WUhYzieN5P
ファイサル王子は、イスラエルがヨルダン川西岸地区で入植地を拡大し続け、パレスチナの和平プロセスを損なっていることについて、国際社会が沈黙していることを強調した。
同王子は、ヨーロッパ諸国が少なくともできることは、イスラエルが約束を守らないことを非難することだと述べた。
そして、国際人権法に違反する政府関係者に制裁を科すなど、より厳しい措置をとるべきだと述べた。
彼は、パレスチナの人々には自決権があり、国際的に承認された独立国家に値すると述べた。
「国際社会の大多数は、パレスチナ・イスラエル紛争の恒久的かつ公正な解決策が二国家間解決策であることに同意しているが、イスラエルによる入植活動の継続的な拡大など、二国家間解決策を損ないかねない事態を前にして、手をこまねいている
彼は、スペインを含む、パレスチナを国家として承認したヨーロッパ諸国を賞賛した。これは、和平プロセスと2国家解決に向けた動きを支援する非常に重要な動き」であると述べた。
ファイサル王子は、ガザでの即時停戦と、包囲された住民への緊急人道援助の提供を改めて求めた。