

サウジアラビアは木曜、ヒズボラをテロ組織に指定して国内から追放する決定を下したドイツの決定を歓迎した。
サウジ外相はこの動きをテロリズムに対する国際的戦いの重要な一歩であると述べ、国際社会も後に続くよう促した。
ドイツは木曜に、国内全土においてイランを後ろ盾とするヒズボラの活動を禁止すると発表した。
「危機的な時期ではあっても法の支配を実行することは可能だ」と内務省広報担当官は述べた。
警察は、ヒズボラと関係していると考えるノルトライン=ヴェストファーレン州西部の都市のドルトムントとミュンスター、そしてブレーメンとベルリンの4カ所のモスク集会を強制捜査したと内務省は述べた。治安当局は、ドイツ国内の最高1050名がヒズボラの下部過激派組織に属しているとみている。
ドイツはこれまでヒズボラの政治部門と武装部隊とを区別してきた。武装部隊はシリアでバシャール・アサド大統領側について戦っている。
重武装のシーア派イスラム教集団ヒズボラは、すでに米国からテロリスト集団に指定されている。ヒズボラはまた、レバノンで1月に首相に就任したハッサン・ディアブ政権の重要な後ろ盾でもある。
イスラエルとともにドイツに対してヒズボラ組織を禁止するよう求めてきた米国も、今回のドイツの決断を歓迎している。
昨年12月にドイツ議会は、ヒズボラの特にシリアでの「テロリスト活動」に言及し、ドイツ国内における同組織の活動を全面的に禁止するようアンゲラ・メルケル政府に申し立てる動議を可決した。
マイク・ポンペオ米国務長官は昨年のベルリン訪問の際に、ドイツも英国に従いヒズボラを禁止することを希望すると述べた。英国は昨年2月にヒズボラをテロリスト集団に指定する法案を提出していた。
EUはヒズボラの軍事部門をテロリスト集団に分類しているが、政治部門はしていない。
*ロイター通信との共同