
リヤド:サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン王子外相とシリアの指導者アフメド・アル・シャラア氏は金曜日、シリアに対する国際制裁の解除に向けた王国の取り組みについて、ダマスカスで協議した。
ファイサル王子は、バッシャール・アル・アサド政権崩壊後、シリア政府高官と会談するため、同国への初の外遊を行った。外務省によると、アル・シャラア氏との会談では、「シリアの安全保障、安定、統一の支援」に焦点が当てられた。
「また、シリアの政治、人道、経済の各側面を支援する取り組みについても話し合われ、シリア領土全体の安定を回復し、シリアの国家機構をシリア国民の希望と期待に沿う形で復活させるという重要な局面において、シリアに課された制裁を解除し、あらゆる形態の支援とサポートを提供するという継続中の取り組みが強調された」と声明は述べた。
ファイサル王子は、シリア外相アサド・ハサン・アル=シャイバニ氏とともに記者会見に臨み、「すべての制裁の解除と凍結」を加速させることが重要であると述べた。
同王子は、サウジアラビアは「米国や欧州連合(EU)など、すべての関連国と積極的な対話を行っており、前向きなメッセージを受け取っている」と語った。
EUと米国は、アサド政権時代にシリアに対して広範な制裁体制を敷いていたが、同政権は12月にハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)グループとその同盟国によって打倒された。
米国は今月初め、人道支援の流れを促進するために、シリア政府機関との取引に対する制裁を緩和する方針を示した。
EUは、特定の分野における制裁緩和に合意する寸前であると伝えられている。
ファイサル王子はアル=シャラア氏との会談で、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子の挨拶を伝えた。
今月初め、アル=シャイバニ氏が代表団を率いてリヤドを訪問した際、シリアの新政府は最初の外国訪問先にサウジアラビアを選んだ。
王国は、今年に入ってからシリアへの人道支援物資の供給を強化している。
ファイサル王子は木曜日にレバノンを訪問した後、シリアに到着し、そこで新大統領のジョセフ・アウン氏と面会した。