
リヤド:サウジアラビアは、他のアラブ諸国であるカタールやヨルダンを主導し、戦争で疲弊したガザ地区への電力供給削減というイスラエルの決定を非難し、国際社会が対応措置を取るよう求める声明を発表した。
イスラエルは日曜日、停戦交渉が暗礁に乗り上げている中、人質解放をパレスチナ武装組織ハマスに迫るため、ガザ地区にある海水淡水化プラントへの唯一の送電線を切断すると発表した。
サウジアラビア外務省は、「ガザ地区のパレスチナ人に対する集団的処罰として、同地区への送電を停止したイスラエル占領当局の行為を、最も強い言葉で非難する」と表明した。
また、国際社会に対して、条件や制限を設けずにただちにガザ地区への電力供給と支援物資の流れを回復するための緊急措置を取るよう、改めて呼びかけた。
声明は、「これらの深刻な違反行為に対する国際的な責任追及メカニズムを起動させるよう、王国は改めて呼びかける」と結ばれている。
カタール外務省の声明は、「ガザ地区への電力供給を断つというイスラエルの占領行為を強く非難する。これは国際人道法の明白な違反である」と述べた。
ヨルダンの外務省報道官スファイアン・クダ氏は、イスラエル当局がガザ地区への援助物資の搬入を阻止してから約1週間後、この電力カットを「イスラエルによる飢餓と包囲政策の明白な継続」と呼んだ。
国連はガザ地区の住民に「深刻な影響」が及ぶと警告し、英国はイスラエルの動きに「深い懸念」を表明した。
サウジアラビアは国際社会に対して「ただちに緊急行動を起こす」よう呼びかけ、カタールも「パレスチナの人々に対して必要な保護を直ちに提供する行動」を促した。
ヨルダンのクダ氏は世界に対して「法的および道義的責任を負い、イスラエルに停戦合意の継続を義務づけ、ガザへの電力供給を回復し、援助物資の輸送のための国境検問所の再開を」呼びかけた。
イスラエルの交渉担当者は、カタールで仲介者たちと協議を行う予定である。これは、2023年10月7日のハマスによる前例のないイスラエル攻撃に端を発したガザ地区での戦闘をほぼ停止させた、1月以来の脆弱な停戦を延長するための取り組みの一環である。
AFP