


リヤド:サウジアラビアの文化遺産委員会は、マッカ地方アル=リス県にあるアル=シルレイン遺跡の考古学的発掘の第3シーズンを完了した。
サウジ国営通信が火曜日に報じたところによると、このプロジェクトは、考古学発掘の専門知識を交換するための二国間協定の一環として、中国の国家文化財局と共同で実施された。
このプロジェクトは、サウジアラビアと中国が共同で文化的な取り組みを行う「2025年サウジアラビア・中国文化年」に合わせたものである。その目的は、文化交流を強化し、シルクロードを通じた両文明の歴史的なつながりを強調することである。
この協力関係は、歴史研究を支援し、共有遺産を文書化するというサウジアラビアと中国のコミットメントを反映している、とSPAは報じている。
発掘調査は、居住地域、都市計画、他の都市中心部とのつながりを調査することで、遺跡をより深く理解することを目的としている。また、城壁の一部や塔、門などの構造的特徴も記録しようとした。
研究者たちは、陶器、石器、装飾品、ヒジュリ2世紀半ばの金貨、中国の磁器など、さまざまな遺物を発見した。ユニークな彫刻が施された墓石も発見された。
調査では、壁の基礎や墓石など、重要な建築的特徴が確認され、海上シルクロードに沿ったこの遺跡の重要性が浮き彫りになった。
港町はヒジュリ3世紀後半まで繁栄し、ヒジュリ5世紀から6世紀にかけて最盛期を迎えた。SPAによれば、紅海沿岸で最大の遺跡のひとつである。
遺産委員会は、王国全体の古代遺跡の保存と考古学的研究の推進に尽力している、とSPAは付け加えた。
また、ビジョン2030に沿った国内外のパートナーとの協力を拡大し、文化を促進し、将来の世代のために遺産の持続可能性を確保することを目指している。