
ミナ:今年のハッジに参加する160万人以上の巡礼者のほとんどが、タシュリーク2日目を終えた。
神聖な旅が終わりに近づき、多くの人々が巡礼を終えた後、感謝と平安に満たされた心で帰国の準備をしている。
イスラム暦のドゥル・ヒジャー12日にあたる6月8日は、3回あるタシュリーク・デーの2回目にあたるが、ミナのジャマラート複合施設では、石打ちの儀式を行う巡礼者が絶えなかった。
サウジアラビア当局の調整の下、包括的な警備、保健、物流サービスに支えられ、移動はスムーズに行われた。
石打ちの儀式の後、多くの巡礼者はマッカのグランドモスクに向かい、ハッジの最終儀式であるタワフ・アル・ワーダー(別れの回峰行)を行った。この儀式は巡礼の終了を意味し、巡礼者たちはこの後、それぞれの国への帰路につく。
イスラム法学では、タシュリークの2日目までにハッジの儀式を終えた巡礼者は、タアジュル(急ぎハッジ)を行ったとされる。イスラムのシャリーアで認められているこのオプションでは、巡礼者はドゥルヒジャの12日に石打ちの儀式を終えた後、ミナを出発することができる。
日没までミナに留まった者は、3日目もミナに留まり、13日にもう一度石打ちの儀式を行い、巡礼の儀式を完全に終える義務がある。
国立気象センターによると、午前11時にミナで記録された気温は摂氏41度で、45度まで上昇した後、日中は摂氏31度になると予想されている。
アラブニュースの取材に応じたアフガニスタン人巡礼者のサイード・タキさんは、初めての巡礼で、ハッジは「とても良い」経験だったと語った。
「警備の人たちは親切だったし、正直言ってとても幸せだ。明日のフライトがあるので、今日の昼までには儀式を終える予定です」とタキさんは語った。
インドのバンガロールから来た巡礼者で、儀式を終えたモフシン・ラスルさんはこう語った: 「グランドモスクでも、マディーナでも、ミナでも、アラファトでも、どこにも問題はなかった」
彼はこう付け加えた。「どこもかしこも、実際、手配は素晴らしかった」
アルジェリアのシディ・ベル・アッベスから来たマクサリ・ハスニさんは、ハッジを行うために聖地にいる感覚は言葉では言い表せないと語った。
彼はまた、感謝とねぎらいに満ちた声で 「サウジアラビア政府にとても感謝している。サウジアラビア政府はその義務を完璧に果たしてくれた。アッラーの祝福と守護がありますように」と語った。
カナダ在住のイラク人巡礼者アズハル・アル・ウィシャーさんは、彼と彼のグループはスムーズで快適なハッジを行ったと語った。
グループに提供されたサービスについて、彼は 「警備の人たちやここで働くすべての人たちから、本当に素晴らしいサービスを受けた。私たちは、政府と国民の好意的な歓迎と寛大なもてなしに感謝したい」と述べた。
そして、「サウジアラビアの平和と安全が続くこと、そしてサウジアラビアの人々が 寛大な心で私たちを謙虚にさせ、巡礼者たちに熱心に奉仕しようと競い続けること、神がこの国を見守り、審判の日まで安全に保たれますように」と願った。
28歳のイラン人巡礼者であるファティマさんはアラブニュースに、数千年前に預言者イブラーヒームが行ったように、世界中から集まった人々が同じ儀式を行うのを目撃するという、ユニークな体験に参加したと語った。彼女は、年齢も肌の色も国籍も異なる人々が一つの場所で一つになるのを見るのは驚くべきことだと付け加えた。
ハッジの際の群衆管理について、彼女は 「管理するのはとても難しいと思いますが、全体的にはとてもうまくまとまっていました」と語った。
保健省によると、6月7日の時点で147,000件以上の医療サービスが提供された。
同省はXアカウントの投稿で、今年のハッジでは18件の開胸手術が行われ、248件の心臓カテーテル治療が実施されたと報告した。
同省はまた、2,626人の巡礼者が同省の集中治療室に紹介され、外来診療所では7,540人以上の巡礼者の治療を行ったと付け加えた。さらに、5,619人の巡礼者が病院に入院し、35,176人の患者がマッカの救急治療室で治療を受けた。
また、80,603人の巡礼者が同省の各医療センターで医療支援を受けたという。