


Ruba Obaid
リヤド:サウジで最も重要なエンタメシーズンの一環として、リヤドで木曜日、イベント「スペース・ディスカバリー」が始まった。来場者はユニークな宇宙体験を楽しみ、たくさんの宇宙飛行士、宇宙服、宇宙ロケットの細密な模型や300点を越えるNASAの歴史的出品物を見ることができる。
イベントは10月31日木曜日までの1週間開催される。時間は午前11時から真夜中まで、チケットはネットまたは会場入り口で購入でき、代金は40サウジリヤル (10.66ドル) である。
宇宙への旅で最も有名なのがアポロによる月への有人ミッションであるが、人間はそのほかにもいろいろな機会に宇宙に行っている。会場にはその際に利用された宇宙ロケットや宇宙服の現物やレプリカも展示されている。
インタラクティブセクション
宇宙滞在が体験できるインタラクティブセクションもある。スルタン・ビン・サルマン皇太子は1985年にアメリカのSTS-51-Gスペースシャトルのミッションで宇宙に行ったが、このミッションに関するコーナーもある。
ハイライト
スルタン皇太子は宇宙に行った最初のアラブ人であり最初のイスラム教徒だった。皇太子はNASAと共にアラブ衛星通信機構の衛星配備に取り組み、衛星の軌道上に7日間滞在した。
エキジビションは若者たちに先端テクノロジーを知ってもらおうという狙いのもと、ビジョン2030の一環として開催されるものである。
家族と一緒に来場した12歳のダリアは「宇宙ロケットのコントロールルームのいろいろな機械や、スペースシャトルを見ました。とても素晴らしいし興味深い内容です」と語った。
「素晴らしい宇宙服がたくさん展示されています。年々進歩する科学やテクノロジーを用いて、より強く、より機能の高い宇宙服が作られてきたことが分かりとても興味をそそられます」
母親や姉妹と会場を訪れた25歳のモハメド・アル=ムアンマルは娯楽庁を称賛していた。
背景
「このエキジビションのような試みがもっと行われ、若者、社会の皆が世界について学び、自分の能力を活かせる分野を見つけることができれば、と思います」と彼はアラブニュースに語った。
「イベントのメインの展示が英語で行われていて、全く理解できないまま帰ってしまった人が大勢いたのは残念でした。私の母や姉妹たちもそうでした」
「家族向けのイベントだし、来場者の大部分は非英語圏の人たちです。彼らだって展示の内容を知る権利はあります」
1年足らず前に、サルマン国王はスルタン・ビン・サルマン・ビン・アブドゥルアジズ・アル=サウード皇太子を、大臣と同格のサウジ宇宙局局長に任命した。
サウジアラビアが設計した衛星Saudi Sat 5a 及び Saudi Sat 5bが中国から打ち上げられたちょうど2週間後の2018年11月27日、王室は政令により宇宙局を設立した。