
Rawan Radwan & Ruba Obaid
ジッダ:サルマン国王は7月31日、今年の、規模を縮小したハッジの成功を称賛し、イードが、COVID-19のパンデミックの終わりへと向かう転換点になるという希望を表明した。
メディア担当大臣代理であるマジド・アル・カサビ博士によって伝えられた、国民に向けたメッセージの中で、国王は、ハッジの運営および宗教的義務を果たすために特別に選ばれた、巡礼者の少人数グループの安全の確保に責任がある全ての人々の努力を褒めたたえた。
世界中のイスラム教徒がイード・アル・アドハの始まりを祝う中、礼拝者らは、今年の巡礼と祝祭のほぼ全ての面を混乱させてきた、コロナウイルスに関連する都市封鎖と規制の中、7月31日、ハッジの最終段階に参加した。
演説の中で、サルマン国王は次のように述べた。「ハッジは今年、困難な状況にもかかわらず儀式を行う必要性を強調するため、さまざまな国籍の巡礼者の数が極めて限られた中、開催されました。巡礼者の安全、安心、快適さを保証すると思われる方法の範囲内で、巡礼者が儀式を行うための最高の安全基準も維持しました」
「この点に関して、私たちがしたことに対する、ムスリムの同胞たちの高い信頼に私たちは感謝しています」
「このイードが、COVID-19のパンデミックが一変し、それがすぐに消滅することの、最初の吉兆となることを願っています」
「全てのイスラム教の行事が、愛と善の概念に基づき、彼らの団結を常に確認し、平和と安定を達成するために全世界との意思疎通と協力を奨励する、イスラム教の寛大なメッセージを伝えることを祈ります」と国王は付け加えた。
国王は、サウジアラビア人と外国人が協力してCOVID-19の予防措置に従ったことが、コロナウイルスの感染拡大防止に寄与したと指摘した。
サウジアラビア国内の新型コロナウイルス新規感染者数は6日連続で減少した。24時間以内に新たに1686人の感染が記録され、新たに4600人が回復し、新たに24人が死亡した。
7月31日、今年のハッジを行うために選ばれた約1000人の巡礼者がムズダリファからミナに移動し、ジャマラートの壁に向かい、象徴的な、悪魔への投石の儀式を行った。その間、ジャマラート・アル・アカバとして知られる、3本の柱の中で最大のものに小石が投げられた。
礼拝者は、その後マッカに赴き、ハッジの重要な部分であるタワーフ・アル・イファダ(カーバの巡回)を、厳しいソーシャル・ディスタンシング規制の下、行った。
男性巡礼者はハッジの3日目(イード・アル・アドハ)に頭を剃ったり髪を整えたりし、女性巡礼者は毛先を切った。ハッジ省はミナに、ウイルス感染対策をした、剃髪サービスが受けられる場所を用意していた。
巡礼者の健康と安全を確保するためにサウジ当局が行った取り組みは世界中で称賛されている。
一生に一度の義務を果たするために選ばれた巡礼者らは、その経験を特別なものだと表現した。
その中の一人、サウジアラビアに住む、グルジア人の国外在住者Ruslan Margoshviliさんは、「ハッジを行い、イード・アル・アドハを過ごしたのは、一つだけの祝祭ではなく、二つの祝祭が重なったものです」と話した。彼は、選ばれたことは名誉なことだったと述べ、COVID-19の規制にもかかわらず、巡礼の運営は順調に進んだと付け加えた。
サウジアラビアに住むマケドニア人のHamide Halimiさんは、初めてのハッジを行うために娘と夫をリヤドに残してきた。彼女は次のように述べた。「ジャマラートはとても簡単にでき、全ての儀式を行う上でそうでした。ハッジをしてイードを祝うのは初めてなので特別なのですが、私が得た経験は想像以上でした」