
ムハンマド・アル・キナニ
ジェッダ:サウジアラビアの学生向け宇宙教育プログラムは、オンライン参加者240,000人を超える、輝かしい成功を収めた。
サウジ宇宙局(SSA)が同国教育省と協力して準備した「9回の宇宙旅行」プログラムはこの夏、中学生と高校生に宇宙科学とその関連分野の魅力を伝えるため実施された。
同プログラムには、宇宙についてのさまざまなトピックや、この分野についてもっと知りたいと思っている若者たちに向けた科学実験が含まれていた。
SSAの最高責任者であるアブドゥル・アジズ・アル・シーク博士は、多数の学生がさまざまなインタラクティブ型プラットフォームに参加したことに言及した上で、当局の目標は、人的資本の開発のための「スペース・ジェネレーションズ・プログラム(Ajyal)」を通じて、サウジアラビアの未来の宇宙科学者たちを支援する刺激的な教育環境を作り出すことだった、と指摘した。
スペース・ジェネレーションズ・プログラムの戦略的目標の達成を支援するために、宇宙関連の分野を主導し成長させられる若者の育成を目指した多くのプロジェクトやイニシアチブが準備されてきた。教育省はSSAの戦略的パートナーであり、今回の「9宇宙旅行」夏季プログラムは、2つの機関による共同協力プロジェクトのスタートとなる。
3週間にわたる「9回の宇宙旅行」プログラムには、9つのバーチャルおよびインタラクティブな旅行が含まれており、その各セッションは月曜日、火曜日、水曜日の各曜日に2時間ずつをかけて行われた。
プログラム参加者の一人、ジェッダ出身の高校3年生(12th grade)マハムード・アル・ハムードさんは、アラブニュースに、これまでは宇宙についてほとんど知らなかったが、プログラムに参加したことでこの分野の知識が深まった、とコメントしている。
「プログラムを通して、各国が宇宙探査に何十億ドルも費やしている理由と、探査のため打ち上げられている主要な衛星について学びました。以前は、銀河は天の川だけだと思っていましたが、実際には12兆もの銀河があると教わりました。これは創造主の偉大さを示しているのではないでしょうか」とアル・ハムードさんは語った。
アル・ハムードさんは、このプログラムでは、将来宇宙飛行士になるための方法と、宇宙パイロットになるためのNASAの要件を教わることができた、と付け加えた。 「宇宙に関するその他の興味深い情報に加えて、宇宙飛行士が受ける訓練コースについても学びました。」
アル・ハムードさんは、薬理学を勉強したいと考えているが、「9回の宇宙旅行」プロジェクトに参加したことで、宇宙旅行について真剣に考えるようになり、宇宙科学者としてのキャリアを追求する可能性も出てきた、とのことである。
彼はまた、今回のプログラムは宇宙探査をさらに発展させることのできる世代を育てたいというサウジアラビアの熱意を反映していると付け加えた。
「サウジ宇宙局と教育省は、多くの野心的な学生が宇宙を研究し、地球外の世界を発見していく国際的な取り組みに貢献する道を開く、刺激的なプログラムを実施してくれました。」