
タレク・アル・タカフィ
メッカ:アラブニュースの情報筋によると、ウムラの礼拝を再開する第1段階では、各巡礼者はウムラを行うために3時間が与えられることになる。ウムラはメッカ周辺のトリアージエリアで開始し、終了することになる。
第1段階は10月4日に始まる予定で、I’tamarnaアプリによって運営されることになる。
計画では、聖都メッカ周辺にトリアージエリアを設けて、6,000人の巡礼者が、毎日6度の異なる時間にウムラを行えるようにし、1,000人の巡礼者の各グループに、3時間を与えることになる。
ウムラ関連企業の投資家、アーメド・バジャイファー氏は、サウジ政府が新型コロナウイルスのパンデミックのために、ウムラが中断された後、「イスラム教徒は予防措置を重視しながらも、巡礼の実施を止めるべきではないと考えたので」、ウムラの礼拝を再開する決断をしたと語った。
第1段階では、サウジ国民とサウジアラビアに居住する外国人にウムラが許可され、その後、次々と段階的に収容能力をさらに拡大していき、サウジアラビアの国外から来た巡礼者にもウムラが許可されることになる。
最近開催された公開討論会が第1段階で、30パーセントの収容能力について議論した、とバジャイファー氏は語った。「第2段階で75パーセントの収容能力にまでさらに拡大したり、王国外から巡礼者を受け入れる第3段階で、100パーセントの収容能力までに拡大したりすることを認める前に、計画の実効性を関連当局が評価することになります」
ハッジやウムラの礼拝を専門とするジャーナリスト兼作家、アーメド・サレー・ハラビ氏は、ウムラ再開の決定は、人々が予防措置を守って、ウムラを安心・安全に行えるように支援しているサウジ首脳陣の気遣いが浮き彫りになっている、と語った。
「ウムラの段階的な再開は、ウムラ関連企業や機関への金銭的損害の軽減に役立つかもしれません」と、ハラビ氏はアラブニュースに語った。
「巡礼者のために、ウムラの礼拝を扱える国内と海外の企業が30社以上あります」と、ハッジ及びウムラ担当大臣が述べことをハラビ氏は引用した。そして、これにより、ウムラの礼拝を提供する企業に新たな金銭的損害は生じないだろう、とハラビ氏は思っていた。