エフレム・コサイフィ
ニューヨーク:ワシントンDCにおける米国-サウジアラビア戦略対談は、「イランの悪意ある活動が中東地域の安全と繁栄にもたらす脅威を迎撃し阻止すること」への両国によるコ ミットメントが中心的な論点となった。
この対談では米国のマイク・ポンペオ国務長官とサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外務相が共同議長となり、「広範にわたる安保・経済・文化面での結びつき」についても強調された。
1945年にフランクリン・D・ルーズイベルト大統領とアブドゥルアズィーズ国王が米国艦船USSクインシー上で歴史的会談を行い、その場でサウジアラビアと米国の国交が成立してから75周年を迎えたことを祝い、昨日共同声明が出された。
10月14日に行われた対談では、共通のイラン脅威に加え、中東における諸問題と対立関係に焦点が当てられた。
イエメンについては、サウジアラビア率いる連合軍内におけるサウジ政府のリーダーシップと、「政治交渉によってイエメンの対立状態を終結させようとするサウジアラビアのコミットメント」について、米国が評価した。
イラク国内の安保を強化するための相互努力についても話し合われ、両国ともイラクにおけるテロリズムと戦う上での緊密な提携関係の重要性を力説した。
米国はサウジアラビアのビジョン2030の実施や広範な経済的・社会的改革の採用における進展についても称賛した。米国政府はサウジアラビアのG20におけるリーダーシップ、世界の保健への投資、そしてコロナウィルスへの財政上の対応についても評価した。
ポンペオ国務長官とファルハン皇太子は中東の脅威を阻止するための防衛上の協力、そしてテロリストグループと戦うための安保及び情報面での協力についても話し合い、「これらは米国とサウジアラビアの数かぎりない国民の命を救う上で助けとなってきた」ものだとして、共同声明に詳細が盛り込まれている。
他の議題としては、インフラストラクチャの保全と治安、強健なエネルギー市場の創造、パンデミックからの経済復興の一環として国際的な人や物の移動と運輸の回復などが含まれていた。
サイバーセキュリティ、及び、サウジアラビアにおける米国大使館と領事官を拡張する大掛かりな建設プロジェクトをはじめとする「外交・文化・領事面での協力強化」も対談の議題となった。
サウジアラビアとの外交関与を高めるために米国側のプラットフォームを拡大することは、「我々相互の安全と経済上の目標を達成することに対する永続的コミットメントを意味するものだ」と声明に記載されている。
両国は二国間作業部会を形成して将来的な対話方法を整えていくと発表した。
これには安保・情報面での提携、防衛協力のプランニング、経済とエネルギーに関する共通利害、二国間の教育的・文化的協力、そしてサイバーセキュリティ上の協力が含まれて いる。