
アラブニュース
ジッダ:サウジアラビアではコロナウィルス感染件数が着実な減少を示しており、回復者数が感染者数を上回っている。
王国での火曜日の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)新規感染者数は252人で、これにより5日間連続で、1日当たりの感染者数が300人を下回った。
サウジ保健省によると、王国内で確認された感染者数は、感染拡大当初からの合計で35万5741件に上っている。
同省は、新たに495人の患者がCOVID-19から回復し、回復者の合計は34万4311人に増加したと発表した。
王国内の全ての都市で新規感染者数が50件未満となり、リヤドが33件、マディーナが19件、メッカでは18件だった。残りの感染者数は王国内のその他の地域から報告されたものだ。
保健省によれば、感染者数は5619人で、うち743人が重症であるという。
ウィルスに関連した合併症による死亡者は、火曜日に新たに15人が死亡し、合計で5811人に上っている。
王国全体で、この24時間以内に5万5276件のポリメラーゼ連鎖反応検査が行われた。
王国はCOVID-19のワクチンを世界で最初に入手する国のひとつになる。
サウジアラビアは、今後数週間以内に、ワクチンの国内入荷予定を発表することになっている。
保健省は、まだウィルスに感染していない国民および駐在員に、無償でワクチンを提供する予定。
サウジアラビアはCOVAX(コバックス)を通じて大量のワクチンを入手することになっている。COVAXとは、安全で効果的なワクチンが許可を受け承認され次第、世界中の国々に公平に提供することを目的とした、ワクチン製造者と協力した世界的な枠組みだ。
一方で第2の経路として、COVAXでは賄いきれない不足分を埋め合わせるため、大企業との直接取引も行っている。
保健省は、コロナウィルス感染症の可能性のある症状を呈した全ての人に対し、ウィルスの検査を受けるため、Tetamman(保証されたの意味)アプリ内の診療所のひとつを受診するよう要請した。そうしたクリニックは国内におよそ235件あり、Sehatyアプリを通して検査の予約を行うことができる。
同省はまた、無症状あるいは軽度の症状のみでも、感染者に接触した可能性がある人々に対応するため、Takkad(確認するの意味)と呼ばれる医療センターも設立している。