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ネタニヤフ首相、ハマスとの停戦交渉継続中に「合意の有無にかかわらず」ラファ侵攻を誓う

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、戦争での「完全勝利」を誓った。(ファイル/ロイター)
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、戦争での「完全勝利」を誓った。(ファイル/ロイター)
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01 May 2024 12:05:32 GMT9
01 May 2024 12:05:32 GMT9
  • ネタニヤフ首相は、イスラエルはハマスの大隊を壊滅させるためにラファに入ると述べた。
  • 国際社会はラファの市民の運命に警鐘を鳴らしている。

テルアビブ:ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は火曜日、イスラエルとハマス間の停戦交渉が勢いを増しているように見える中、約7ヶ月に及ぶ戦争から数十万人のパレスチナ人が避難しているガザ南部の都市ラファへの侵攻を開始することを再表明した。

ネタニヤフ首相のコメントは、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が停戦交渉を進めるためにイスラエルに到着する数時間前に発表された。この取引は、人質を解放し、住民に安堵をもたらし、イスラエルがラファに攻め込むことで市民が被害を受ける可能性を回避することを意図している。

ネタニヤフ首相は、武装勢力に拘束された人質の遺族と遺族を代表する団体を前にして、人質解放協定が結ばれようと結ばれまいと、イスラエルはラファに入ってハマスの大隊を壊滅させると述べた。

「すべての目標を達成する前に戦争を止めるという考えは問題外だ。我々はラファに入り、そこにいるハマスの大隊を排除する」

ネタニヤフ首相は、イスラエルがハマスの最後の主要拠点であるとするラファへの侵攻を妨げる可能性のある取引に応じないよう、ナショナリストの政権パートナーからの圧力に直面している。強硬派の閣僚がラファへの攻撃を要求しているため、もし彼が取引に応じれば、彼の政権は脅かされるかもしれない。

しかし、ガザの230万人の半数以上がそこに避難しているため、イスラエルの最大の同盟国であるアメリカを含む国際社会は、民間人を危険にさらすような攻撃には反対だとイスラエルに警告している。

ネタニヤフ首相の発言が、政権パートナーをなだめるためのものなのか、ハマスとの新たな取引に関係するものなのかは定かではない。

ネタニヤフ首相はティクバ・フォーラムで演説した。ティクバ・フォーラムは、捕虜となったイスラエル人の家族を代表する主なグループとは異なり、愛する家族の自由よりもハマスが粉砕されるのを見たいとの意向を示している人質の家族からなる小さなグループである。家族とその支持者たちは、人質を帰還させる取り決めを求めて毎週数千人規模のデモを行っており、軍事行動よりも優先されるべきだと言っている。

エジプト政府関係者やイスラエルのメディアによれば、アメリカ、エジプト、カタールの仲介で現在協議されている取引は、初期段階の一部として6週間の戦闘停止と引き換えに数十人の人質を解放するというものだ。イスラエルが拘束している数百人のパレスチナ人囚人も解放されることになる。

しかし、次に何が起こるかをめぐって対立点が残っている。ハマス側は、最終的にすべての人質が解放されれば、イスラエルによる約7カ月間のガザ攻撃は完全に終結し、壊滅的な被害を受けた地域から軍隊を撤退させるという確約を求めている。イスラエルは長期間の一時停止だけを提示し、取引の第一段階が終われば攻撃を再開すると宣言している。この問題は、数ヶ月に及ぶ協議の間、調停者の努力を何度も妨害してきた。

ネタニヤフ首相は、人質解放と引き換えに戦争を止めることを何度も拒否し、過激派を壊滅させるためにはラファへの攻撃が不可欠だと述べている。

イスラエルとハマスの戦争は、過激派が民間人を中心に約1200人を殺害し、約250人の人質を拉致した、10月7日のイスラエル南部への前代未聞の急襲によって始まった。イスラエルによれば、武装勢力は現在も約100人の人質と30人以上の遺体を拘束しているという。

現地の保健当局によれば、ガザでの戦争によって34,000人以上のパレスチナ人が死亡したという。戦争は、ガザの人口230万人の約80%を家から追いやり、いくつかの町や都市に莫大な破壊をもたらし、ガザ北部を飢饉の瀬戸際に追いやった。

AP

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