
アラブニュース
ジッダ:これまでにコロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを投与された人たちは全員が「健康・元気」で、「予期せぬ」副作用は見られなかったと、サウジアラビア保健省は火曜日にツイートした。
そして政府関係者は、コロナウイルスに対するワクチン接種のためにSehatyアプリを介して登録を行うよう国民に促した。
保健省の報道官、モハメド・アル・アブド・アル・アリ博士は、この新種のCOVID-19の感染例がサウジアラビアで見つかったという報道を以前否定したが、ウイルスの遺伝子解析に関する研究が行われ続けていると述べた。
人々にワクチン接種を奨励する一方、同省は、妊娠中または母乳育児中の女性は、ファイザー社・BioNTech社によるワクチンの接種を禁止されたグループに含まれることを指摘した。エピネフリン注射を必要とする重度のアレルギー反応に苦しんでいる人もワクチンの接種を禁止されている。
一方、保健当局は火曜日に科学会議を開催し、ウイルスの変異体を取り巻く最新の事態の進展について議論した。
「これまでのところ、COVID-19 のこの変異株はサウジアラビアで検出されていない」とアル・アリ氏は述べ、航空便の停止は新しい変異種がサウジアラビアに入ってきて人々に感染する可能性を減らすことを目的としていると付け加えた。
会議の中で、感染症コンサルタントで予防衛生担当副大臣補佐官のアブドラ・アシリ博士は、COVID-19の何千もの変異株が世界中で見つかっているが、それらが蔓延するウイルスの感染速度や毒性に重大な影響を与えていることは示されていないと述べた。
「英国で見つかったウイルスの変異は死亡率の上昇をもたらさない」とアシリ氏は付け加えた。
サウジ疾病予防管理センターは、このウイルスの全ゲノム配列について詳細な研究を行っている。
同センターのCEO、Abdullah Algwizani氏は、この作業は「欧州の国や流行が見られるその他の国で見つかった感染例の遺伝子を解析することで行われている」と述べた。
これまでのところ、英国ではCOVID-19の遺伝子型・表現型の構造に関するデータが不足していると、治療担当副大臣補佐官で臨床薬学教授のアハマド・アル・ジェダイ博士は述べた。「この変化がウイルスのワクチンに影響を与えるか、まだ分かっていない」
同氏は、このウイルスの株にはいくつかの変異が起こると付け加えた。「変異は通常、インフルエンザなどの多くのRNAウイルスで発生し、ウイルスの重症度や毒性の増加、そして薬剤やワクチンへの耐性を意味しない」
一方、サウジアラビアでは火曜日に8人のCOVID-19関連死が報告され、死亡者数の合計は6,139人となった。
サウジアラビアでは181人の新規感染者が報告され、感染者数の合計は361,359人となった。治療中の患者数は2,971人で、そのうち404人の患者が重篤な状態にある。
同省によると、リヤドの新規感染者は64人、メッカは36人、メディナは12人だった。
さらに、160人の患者が新たにCOVID-19から回復し、サウジアラビアで回復した人の合計は352,249人になった。