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イエメンのフーシ派、米国の新たな攻撃を受けて「強力な対応」を宣言

2022年9月1日、紅海の港湾都市ホデイダでパレードを行うフーシ派の兵士たち。(ロイター)
2022年9月1日、紅海の港湾都市ホデイダでパレードを行うフーシ派の兵士たち。(ロイター)
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14 Jan 2024 03:01:40 GMT9
14 Jan 2024 03:01:40 GMT9
  • 国連特使は自制を促し、地域の状況は「ますます不安定」になっていると警告を発した。

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イランが支援するイエメンのフーシ派は、米国がイエメンで新たな攻撃を行ったことを受け、「強固で効果的な対応」を取ると警告した。米国がフーシ派による攻撃から船舶を保護すると宣言したことで、緊張が高まっている。

レーダーサイトを攻撃したという米国の最新の攻撃は、イエメンのフーシ派施設に対する、数十回にわたる米英軍の攻撃が発生した翌日に行われた。

フーシ派のナスルディーン・アメル報道官は、「この新たな攻撃は、確固とした、強力で効果的な対応を受けることになる」と述べ、攻撃による負傷者や「物質的な被害」はなかったと付け加えた。

同じくフーシ派の報道官であるモハメド・アブドゥル・サラム氏は、サヌアの軍事基地を攻撃したものを含む今回の攻撃は、紅海とアラビア海を通過するイスラエル関連の船舶の通行を阻止する同組織の能力には大きな影響を与えていないと述べた。

ハンス・グルンドベルグ国連イエメン特使は、イエメンにおける「すべての当事者」に最大限の自制を求め、地域での状況がますます不安定になっていると警告した。

グルンドベルグ氏は、国連が仲介した平和努力により、イエメンの当事者が平和へのロードマップを支持することで合意したが、紅海における最近の緊張の高まりにより、それが損なわれるリスクがあると述べた。

さらなる行動は、すでに困難な状況にあるイエメンをさらに悪化させ、海上貿易ルートの安全を損ない、地域の緊張を高めることにつながるかもしれないと彼は警告した。

彼のオフィスは、グルンドベルグ氏が「地域情勢がますます不安定になり、イエメンの和平努力や地域の安定と安全保障に悪影響を及ぼしていることに、深刻な懸念を抱いている」と伝えた。

国際的な仲介者たちは、フーシ派支配地域に対する米国の攻撃が、イエメン民兵を国連の仲介による和平交渉から離脱させ、国内での武装行動を開始させることを懸念している。

アメリカ中央軍(CENTCOM)司令部は13日、米海軍駆逐艦「カーニー」が同日午前3時45分、イエメンのフーシ派のレーダー拠点に向けてトマホーク巡航ミサイルを発射したと発表したが、標的となった場所は明かしていない。さらに、フーシ派支配地域への最新の攻撃と以前の攻撃は、同組織の軍事力に影響を与え、海上航行の交通を脅かすことを防ぐことを目的としていると付け加えた。

フーシ派は、13日の攻撃はサヌア北部のアル・ダイラミ空軍基地を標的にしたものだと述べた。

フーシ派は、イエメンへの攻撃は「罰を免れるものではない」とし、攻撃を「露骨な侵略」と非難し、同組織に対し、パレスチナ人を支援する立場を放棄するよう強いることを目的としていると主張した。

米英軍は12日、紅海でフーシ派が民間船や海軍船をミサイルやドローンで攻撃したことへの報復として、サヌア、ホデイダ、タイズ、サダ、ハッジャ、ダマールの60以上の標的に対して数十回の空爆を行った。空爆の標的は、指揮・統制拠点、弾薬庫、発射システム、生産施設、防空レーダーシステムなどであった。

フーシ派は、米国が同民兵組織に、イスラエルに関連する船舶やイスラエルに向かう船舶への攻撃を停止させようとしていると非難している。フーシ派によるこれらの攻撃は、イスラエルにガザ地区の封鎖を緩和させる意図があるとみられている。

ジョー・バイデン大統領は、米国はイランに対し、フーシ派の攻撃に関する明確なメッセージを送ったと述べた。

「私たちはメッセージを送った。私たちの準備はできていると確信している」と、バイデン氏はホワイトハウスで記者団に語った。

これとは別に、イエメンの正統政府は、西部ホデイダ県でのフーシ派との戦闘で兵士2人が死亡したと発表した。

フーシ派は12日、ホデイダのハイス地区でイエメン政府軍に砲撃を行い、攻撃を開始した。これにより激しい戦闘が起き、政府軍の2人の兵士と複数のフーシ派メンバーが死亡した。

イエメン各地の戦場での敵対行為は、国連の仲介で2022年4月に停戦協定が発効して以来、大幅に減少している。

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