
ロジエン・ベン・ガセム
リヤド:サウジアラビアが、保健省のTawakkalnaアプリを通して利用可能なデジタル「ヘルスパスポート」を開始した。この「パスポート」には、コロナウィルス感染症(COVID-19)に対する個人のワクチン接種登録情報と、当該個人がウィルスに対して免疫があることの確認情報が含まれることが、木曜の記者会見で発表された。
王国が史上最大の予防接種キャンペーンを続ける中、保険大臣のタウフィグ・アルラビア博士は木曜の朝、リヤドで2回目のワクチン接種を受けた。
記者会見中、アルラビアは国内のすべての人に対し、推奨されている予防対策に従うこと、およびワクチン接種の登録を開始することを強く求め、間もなく王国中により多くのワクチン接種センターが開設されるだろうと付け加えた。
サウジデータ人工知能局(SDAIA)のアブドラ・アルガンディ局長は、政府のための技術的ソリューションの創造における、同局のなくてはならない役割を強調した。
「これはすべて、SDAIAの巨大なデジタルインフラのおかげ。このインフラにより、パンデミックに関してTawakkalnaアプリが提供するサービスや、希望するサービスへユーザーが1ヶ所から簡単にアクセスすることを促進する政府の他のサービスを開発することができた」と、同局長は述べた。
ディルイーヤゲート開発局(DGDA)のジェリー・インゼリージョCEOはアラブニュースに対し、デジタルヘルスパスポートは、デジタル化に向けた王国の動きのさらなる一歩と話した。これが「同国のサービスを拡張・改善し、人々の大きな役に立つ」だろうと同CEOは言う。
「DGDAは現在ワクチンを待っている人全員に、ソーシャルディスタンス、定期的な手洗い、マスクの着用によって安全に過ごすことを推奨する。より良い明日のために、私たちは全員が今実施されているルールに従わなくてはならない」と、インゼリージョは述べた。
「(私は)素晴らしいCOVID-19ワクチンの開発に数え切れないほどの時間を費やして取り組んできた科学者たちに、とても感謝している」と、同CEOは付け加えた。「私は昨日、幸運にも自分の分を受けることができた」
インゼリージョは「王国がこれまでパンデミックに対処してきた素晴らしいやり方」に対し、サルマーン国王とムハンマド・ビン・サルマーン皇太子、および保健省にも感謝の気持ちを広げた。
「それを念頭に置き、すべての人が可能な時はいつでも、ワクチンを受けるチャンスを利用することを勧める」と、同CEOは付け加えた。