
リヤド: サウジアラビアエネルギー省とサウジアラビアのデータおよび人工知能局(SDAIA)の間で了解覚書の調印が行われ、エネルギーのための新たなAIセンターが開設された。
これにより、主要な国際データとAI指標におけるサウジアラビア王国のランクを向上させる取り組みが強化されることとなる。
了解覚書はサウジアラビアエネルギー大臣である王太子アブドゥル・アズィーズ・ビン・サルマーンとSDAIAの代表アブドラ・ビン・シャラフ・アル・ガムディ博士によって調印され、国内の専門家の能力と同王国のAI技術に貢献することも狙いとしている。
この了解覚書は省庁とSDAIAの統合支援の範囲に入っており、エネルギーおよびガス部門におけるデータとAIの戦略の支援、開発、見直し、実施における共通目標の達成を目指している。
エネルギーのための人工知能センターの開設は、AIの研究開発の取り組みを促進し、イノベーションを支えるとともに起業家精神を可能するために役立つものとなる。
同センターは4つの戦略的目標に焦点を当てている。国内のエネルギー優先度を高めること、知識に役立つAIの開発、エネルギー分野の経験蓄積、サウジアラビア王国のエネルギー関連の戦略的パートナーシップにおけるAIの側面を主導すること。
「2024年までに、機関の70%はAIをベースとしたインフラやスマート・クラウド・サービスを利用するようになり、機関の統合と拡大に関する懸念が大きく軽減されることとなります。
さらに、2023年までに50%以上の機関がAIサービスを活用し、適用範囲を拡大していくこととなります」王太子アブドゥル・アズィーズは語った。
このセンターはエネルギー部門の、特に共同イノベーションの競争力を促進する。また、国内のAI能力とエネルギー部門の能力の増強にも寄与することが期待されている。エネルギー部門はSDAIAのデータと人工知能のための国家戦略(NSDAI)の優先部門に含まれている。
これは2030年までにデータおよびAIの専門家を15,000人以上に到達させるという目標を支え、エネルギーおよびAI分野における国内外最大の企業の協力を促進し、テクノロジーを地元に根付かせ、AI関連の投資を刺激するものである。NSDAIは2030年までにデータとAIにおける国内および外国投資を750億サウジリヤル(199.9億ドル)に到達させたいと考えている。
同センターはエネルギー省とSDAIAによって共同管理され、国内のエネルギーシステムの主要な出資者が参加する。
「エネルギーシステムは、さまざまな関係機関との共同政府チームとして統合し、取り組んでいくことが重要だと信じています。各機関の責任と活動の性質を考慮に入れながら」王太子アブドゥル・アズィーズは語った。王太子は同王国におけるエネルギー、データ、AI部門の関係性の重要さを強調した。「エネルギー部門は王国のGDPの40%を占めており、270,000人を超える被雇用者がいます。エネルギー部門のデータは大きな財産だと考えられており、エネルギー部門にAIを取り入れることに関し、王国の立場を向上させる絶好の機会であることが示されています」
SPA