
リヤド:サウジアラビアは木曜日、王国が自国の国民と領土を守るのを支援するというジョー・バイデン氏の約束を歓迎した。
バイデン氏は国務省での初めての外交演説でコメントを発表した。
「サウジアラビアは、イランが支援する複数の国の勢力から、ミサイルや無人機による攻撃、およびその他の脅威に直面しています」とバイデン氏は述べた。「私たちは、サウジアラビアが自国の主権、領土の一体性、そして国民を守るのを支援し続けるつもりです」
サウジアラビアは、イランが支援するイエメンのフーシ派武装勢力が発射したミサイルや無人機の標的となってきた。
バイデン氏は、中東で長く外交官を務めているティモシー・レンダーキング氏がイエメン特使に任命されたと発表した。
同大統領は、イエメンで起きている戦争は「終わらせなければならない」と述べた。そして、レンダーキング氏は国連や紛争のすべての当事者と協力し、外交的解決を推し進めると語った。
アラブ連合のメンバーであり、国際的に認められたイエメンの政府を支持するサウジアラビアは、紛争の外交的解決を繰り返し求めてきた。
「サウジアラビア王国は、本日のバイデン大統領の演説で表明された、王国の安全と領土を守るために協力するという米国の約束を歓迎します」と、サウジアラビアの外務相、ファイサル・ビン・ファルハン王子は述べた。「平和で繁栄した地域のための共通のビジョンの1つとして、イエメンでの包括的な政治的解決という私たちの共同の目標を達成するために、ティム・レンダーキング氏と協働することを楽しみにしています」
サウジアラビアのハリド・ビン・サルマン国防副大臣は、紛争解決のために同盟国と協力するという米国大統領の約束を歓迎した。同氏はまた、レンダーキング氏の任命を歓迎し、サウジアラビアは「人道状況を改善し、イエメン危機の解決策を見つけ、平和と安定を確保する」ため、米国というパートナーとともに働くことを楽しみにしていると述べた。
ハリド王子は、イエメンでの紛争を平和的に解決しようと努力するサウジアラビアの取り組みを強調した。
「2014年にイランの支援するフーシ派武装勢力がイエメン政府を倒す以前から、王国は紛争に対する持続可能な政治的解決策を見つけるための努力を惜しまず行ってきました。それには、GCCイニシアティブ、クウェート会談、その他数多くの国連が仲介した和平交渉が含まれます」と、同氏は述べた。
外務省の声明によると、王国はバイデン氏がサウジアラビアの自衛を支援すると約束したこと、そして、米国政府によるイエメンでの外交的解決の取り組みを歓迎した。同省は「王国は、イエメン危機に対する包括的な政治的解決を支持するうえで確固とした立場にいることを確認しました。そして、マーティン・グリフィス国連特使の努力を含む、イエメン危機を解決するための外交的努力を支持する重要性を米国が強調したことを歓迎します」と述べた。
そして、サウジアラビアは、政治的解決を進展させるために多くの対策をとってきたと同声明は続いた。これには、アントニオ・グテーレス国連事務総長の呼びかけに応え、4月に連合軍が一方的に停戦を宣言したことが含まれる。
「王国は、イエメンにおいて包括的な政治的解決を達成するために、バイデン政権と新たに任命された米国特使のティム・レンダーキング氏、国際連合、アラブ連合国、そしてイエメンの全ての政党と協力することを期待しています」と同省は付け加えた。「王国は、同胞であるイエメンの人々の苦しみを軽減するための目覚ましい努力を継続し、過去数年間で170億ドル以上を提供してきました」
サウジアラビアはまた、中東和平プロセスの進展を含む「地域の課題に対する取り組み」に向き合うため、米国との協力を強化したいと述べた。