
アラブニュース
リヤド:サウジアラビア東部で日曜日、主要な石油施設のある港湾とアラムコ社の住宅地が、ドローンと弾道ミサイルにより攻撃された。
世界最大規模の石油出荷港であるラスタヌラ港の「石油貯蔵施設」が午前中、ドローンに攻撃されたとエネルギー省は発表した。ドローンは海の方から飛んできたという。
夕方には、弾道ミサイルの破片がダーランのサウジアラムコ社の住宅地付近に落下した。一帯には国内外の同社数千人の従業員とその家族たちが暮らしている。
いずれの攻撃も犠牲者や建築物への被害はなかった。
「我が国はこのように繰り返される破壊工作や戦闘行為を犯罪行為として非難する」とエネルギー省報道官は述べた。「民間の対象物や重要施設を標的とするこのような攻撃に対して、共に立ち向かうよう我々は世界の国々と組織に呼び掛ける」
「このような破壊行為はサウジアラビアのみならず、世界のエネルギー供給の安全と安定、ひいては世界経済をも標的としている。それらは石油輸出、自由な世界貿易、海洋交通の安全保障に影響を与えるものである」
ドローンもミサイルも迎撃して破壊したと国防省は発表した。
アラムコ社の敷地を標的としたミサイルは撃墜され、「その結果として飛散物が民間人や民間建築物の付近に散乱した」と国防省報道官トゥルキ・アル・マリキ大佐は述べた。
国防省は「世界のエネルギー安全保障を維持し、テロ行為に終止符を打ち、石油供給の安全と安定を確保し、石油輸出の安全を保障し、輸送や国際貿易の自由を守るという方針の下、国家資産を守るためにあらゆる手段をとるつもりでいる」と同報道官は述べた。
今回の攻撃は、アラブ連合がこれより前のドローンによる波状攻撃を受け、イエメンフーシ派の標的に向けて空爆を開始したと発表した後に発生した。
イランを後ろ盾とするフーシ派武力組織は、爆発物を搭載したドローン12機とミサイル2発を発射していた。ミサイルは、イエメン国境から約50キロ離れたサウジ南西部のジャサンを標的とするものだった。