ラワン・ラドワン
ジッダ:サウディア・カーゴが、ユニセフの人道航空貨物イニシアチブに参加し、命を救う新型コロナワクチンの世界各地への輸送を支援する。
同社はサウジアラビアを代表する貨物航空会社。大手航空会社10社とともにこの計画に参加し、ワクチンや必須医薬品、医療機器、その他の重要な供給品の輸送を支援している。
この取り組みの一環として、100カ国以上を結ぶ航空路線が、ワクチンを公平に分配できるよう、COVAXファシリティを支援する予定だ。
サウディア・カーゴが、エミレーツ航空、ブリュッセル航空、ルフトハンザ・カーゴ、エールフランス-KLM、マーティン・カーゴ、カーゴルックスなどに加わる。
COVAXファシリティによる第一次配分計画では、ワクチンが145カ国に供給される予定であり、今年の上半期に開始される。その後、各国は国民の3パーセントにワクチン接種をし、今年の下半期にはさらに20億回分のワクチンが配布される。
「サウディア・カーゴは、ユニセフの人道航空貨物イニシアチブのために全勢力を挙げて活動し、幅広い届け先と接続地点を使ってこの全世界的なワクチン輸送活動に参加する準備ができている」とオマール・ハリリCEOは話した。
「我々は自分たちの役割を十分に理解し、ユニセフと協力し、世界中にワクチンをできるだけ多く届けられるようにする。こうした供給品を安全に、タイムリーに、効率的に輸送することが最も重要であり、弊社の輸送機がその仕事をやり遂げる、と我々は確信している」と同氏は付け加えた。
この取り組みにより、航空会社は命を救う供給品の輸送を優先することになる。必要に応じて航空路線に貨物輸送能力を追加し、温度管理や安全性を維持するために有力な措置を取ることが求められる。
される輸送回数、ルートの多様性を考慮すると、壮大で複雑な事業だ」とユニセフ物資供給センター長のエトレバ・カディリ氏は話した。
「これらの航空会社がユニセフ人道航空貨物イニシアチブに協力し、新型コロナワクチンの展開を支えてくれることに感謝している」
これらの航空会社10社は、現在そして将来、人道的健康危機が起きたときのための世界的な物流メカニズムを形成することにもなる。
これまでCOVAXは3300回分以上のワクチンを74カ国に発送してきた。
ベリーズは最近、オックスフォード大学とアストラゼネカが共同開発したワクチンを3万3600回分受け取り、ベトナムは81万1200回分受け取った。ボリビアも、ファイザー社とバイオンテック社が共同開発したワクチンを9万2430回分受け取った。
COVAXによる輸送と、その後の医療従事者へのワクチン接種は、パンデミック中の彼らの重要な役割に力を与えることを目的としている。