アラブニュース
リヤド:サウジアラビア北西部での考古学的調査による発見の中には、1,000を超える先史時代の長方形の石造りの構造物が含まれており、世界的にも石造りの遺跡として最も古い部類に入るものと見られている。
'The mustatils: cult and monumentality in Neolithic north-western Arabia' is out today. This work is part of the University of Western Australia's @UWAresearch work in #AlUla and #Khaybar as part of @RCU_SA archaeological program. Download here: https://t.co/dL1KYq21cs Thread 1/ pic.twitter.com/xvUFkvin2C
— PAKEP (@PAKEP_KSA) April 30, 2021
サウジアラビア文化大臣のバドル・ビン・アブドゥッラー・ビン・ファルハン王子は、発見された巨大な新石器時代の構造物は7000年以上前に造られたものとする見解を、ツイッターへの投稿で示している。
アルウラ王立委員会(RCU)は、発見された構造物を、アラビア語で長方形を意味する「ムスタチル(mustatils)」と再命名した。
構造物のムスタチルとなる部分は、両端の2辺を成す分厚い壁が2つもしくはそれ以上の長い壁で接続されて一連の巨大な長方形の中庭状スペースを形作っており、その長さは20mから、大きいものでは600mを超えるものもある。
ムスタチルの基部には、正面入口の外側に円形/半円形の小型スペースが造られている。
調査により、これらのムスタチルのうち約1,000個が20万km²のエリアに広がっていることが判明した。それらの形状は互いによく類似していることから、ほぼ同じ時期に造られたものではないかと見られている。
今回のムスタチルの発見とそれに関する調査は、アルウラ王立委員会による考古学プログラムの一環として、西オーストラリア大学がアルウラ州とカイバル州で行った調査研究の一部である。