
アラブニュース
ジェッダ:サウジアラビアの中東の同盟国は28日、フーシ派がサウジアラビアに対して、民間人や戦略上重要なインフラを標的にして攻撃を続けていることを強く非難した。
同盟国は国際社会に対し、現在の状況に直ちに注目し、サウジへのさらなる攻撃を防ぐのを助けるよう求めた。
サウジアラビアの防空組織は、イランの支援を受ける武装勢力フーシ派が48時間以内にサウジ南部に向けて発射した、爆発物を積んだ無人機6機と弾道ミサイル4発を迎撃・破壊した。国営テレビが27日、報じた。
アラブ連合軍は、無人機とミサイルはハミースムシャイトという都市を標的にしていたと発表した。
アラブ連合軍は、武装勢力フーシ派が意図的に民間人や民間の物を標的にしていると発表した。同軍は、民間人の保護及びあらゆる脅威への対処を目的とした、作戦上の措置を講じていると付け加えた。
湾岸協力会議の事務局長を務めるナーイフ・アル・ハジュラフ博士は、これらの攻撃は国際社会への挑戦をもたらしており、イエメンの和平の実現に向けた全ての取り組みを拒絶していると述べた。
アル・ハジュラフ氏は、民間人の生命と財産を守るために迅速に行動したアラブ連合軍とサウジアラビア空軍を称賛した。
イエメンの副大統領であるアリ・モフセン・サレハ中将も、イランが支援するフーシ派が企てている全てのテロ・犯罪行為を非難した。
同氏はイエメンの支援におけるアラブ連合軍の役割を称賛した。
クウェートは、強い表現で書かれた声明の中で、フーシ派の攻撃が続くことで、イエメンの紛争を終わらせるための政治的解決を求める国際的な取り組みが損なわれていると発表した。
同国は国際社会に対し、イランが支援するフーシ派による国際法違反を阻止するため、迅速な行動を取るよう求めた。
クウェート外務省は、サウジアラビアに対するこれらの行動は、地域全体を不安定にすることを目的としていると発表した。
同省は、サウジアラビアが自国の安全と安定を確保するために取る全ての措置において、クウェートがサウジアラビアと全面的に連帯することを表明した。
UAEは国際社会に、フーシ派に対して断固とした行動を取ることを呼び掛けている。サウジアラビアに対する脅威はいかなるものでも、UAEの安全と安定に対する脅威とみなされる、とUAEは発表した。
フーシ派によるこれらの攻撃は、サウジアラビアを脅かすだけでなく、世界のエネルギー供給と経済の安定に対して重大な挑戦を突きつけている、とUAEは発表した。
アラブ議会人権委員会のアラウィ・アル・バシャ代表は、これらのテロ攻撃をきっかけにイエメン情勢が悪化する危険性について警告した。
同氏はまた、イランの支援を受けるフーシ派がイエメンのマアリブ県で行った大虐殺を非難した。
同氏は、28日に発表された声明で、攻撃的行動をするのが、イエメンとサウジアラビアの民間人を標的にするテログループの特徴だと述べた。
同氏は国際社会と地域社会に対し、フーシ派にこれらの行動に対する責任を取らせるため、確固たる法的措置を取るよう求めた。