ディーマ・A・クデイル
ジェッダ: 新型コロナウィルス感染拡大のため、1年半延期されていたエンターテイメントイベントが、リヤド・シーズン2(Riyadh Season 2)として盛大に首都リヤドへと戻ってくる。
2019年、サウジアラビア当局は、国内の異なる地域それぞれにフォーカスした期間限定の特別なイベントプログラムを立ち上げた。3月の「 シャルキーヤ・シーズン」、6月の「ジェッダ・シーズン」、10月の「リヤド・シーズン」などがあった。
第2期の計画は、感染拡大が始まった昨年の初めに中止された。しかしワクチンの接種が進み、人々の生活が平常に戻りつつある中、数ヶ月後に首都リヤドで今年最大のイベントが始まることが発表された。
日程などの詳細はまだ明らかにされていないが、リヤド・シーズン2は第1回目より規模が大きく、より良いものになるだろうと期待されている。アラブニュースが取材した地元の人たちは、1年半にわたってほとんど見られなかった公共の娯楽イベントが復活することを喜び、期待を寄せていた。
日曜日にリヤド・シーズン2の計画を発表した総合娯楽庁 (GEA)のトルキ・アル・シャイク社長によると、市内を14のセクションに分け、540万平方メートルの面積を確保するとのことだ。プログラムは、350のシアターショー、70のアラビック・コンサート、6つの国際音楽イベント、アラビア語劇が18と海外の演劇が6、10の国際展示会、フリースタイルレスリングの試合、サッカーの国際試合、100のインタラクティブな体験、そしてその他7,500の出し物が含まれる。また、200のレストランと70のカフェが参加予定だ。
1年以上も娯楽の選択肢がほぼ無い中で暮らしたため、「ショーを観たりアクティビティに参加したりするのが待ちきれない」と、住民たちは言う。
大学でサイバーセキュリティを専攻しているアブドゥルラフマン・サラさん(24歳)は、コンサートやその他音楽イベントが一番楽しみだと話した。
「イベントが復活してくれて本当に嬉しいです。コンサートが待ち遠しいですし、リヤドにしかないポップアップ・レストランやアクティビティを体験するのもとても楽しみです。とてもレベルが高く、あらゆる嗜好の人や年齢層を満足させてくれます」
さらに、パンデミックのために海外旅行に行けない、あるいは行かないことを選択した人々のために、リヤド・シーズンでは楽しいイベントやアクティビティのプログラムが満載になるとつけ加えた。
「涼しい気候で過ごしたいなら、確かに(海外)旅行は最高の選択肢です。しかしアクティビティのリストを見れば、海外旅行した時よりも多くのことができると分かります。これらのイベントを見て、惹かれるものがないなんてことがあるでしょうか。そんなことはないはずです」
マーケティングを専攻するノウラ・アル・アジャミさん(22歳)は、友人たちと一緒にリヤド・シーズンに参加する予定だ。
「コンサート、できればウィンター・ワンダーランドのイベント、そしてジップラインやテーマパークなど、アドレナリンが出るようなアトラクションをとても楽しみにしています」とアラブニュースに語った。「サウジ・シーズンのテーマ色やデザインが大好きで、ポスターを見ただけで参加したいという気持ちになります」
英語講師をしているスライマン・ムフタール氏(30歳)は、「みんな新型コロナウィルスの影響で1年以上も辛い思いをしてきたが、リヤド・シーズン2のおかげで、生活が元に戻ってきたように思えるでしょう」と語った。
「保健省のガイドラインに沿って安全に開催されるのであればですが、生活が元に戻って、楽しいアウトドアアクティビティで遊べることにワクワクが止まらないです」
マンスール・モハメッド氏(32歳)は、パンデミックの影響で中断される前に、サウジアラビアのエンターテインメント分野が急速に発展していたことを挙げた。
「サウジ・シーズンの復活は、笑顔と喜びの復活も意味していて、最高の気分です。2019年、リヤド・シーズンは素晴らしいイベントで国全体を照らしてくれました」
また、リヤド大通りとウィンター・ワンダーランドで何が開催されるのか、特に気になっているという。
2019年に開催された第一回目リヤド・シーズンは、10億SR(2億7,000万ドル)以上の収益を上げ、リヤドとその周辺地域に1,030万人の旅行者を集め、3万4,700人の雇用と1万7,300人の間接的な雇用機会を創出した。