
ヌール・ヌガリ
リヤド:リヤドで開かれている国際海事フォーラムには15カ国が参加しており、戦略的シーレーン確保の重要性についての議論が行われる予定である。
ムハンマド・ビン・サルマーン王太子の後援の下、サウジアラビアの軍参謀長であるファイヤド・アル・ルウィーリ将軍は、海事環境に関わる多数の組織の指導者たちが出席する、初となるサウジ国際海事フォーラムを開催した。
3日間に渡るフォーラムはサウジアラビアの国際的な平和と安全に対する貢献の延長であり、リッツ・カールトンにて11月26日まで開かれる。
サウジアラビア海軍司令官のファハド・アル・グファイリ中将は開会式のスピーチにて、この地域は「私達全員が海事安全の確保と向上のために協力して動くことを必要とする」シーレーンとナビゲーションレーンに対する脅威に直面していると語った。
彼は戦略的シーレーンの確保や海運の保護により、世界経済の維持と違法行為への戦いに貢献することの重要性について説明した。
地理的には、この地域にはバブ・エル・マンデブ、ホルムズ、そしてスエズ運河の3つの海峡があり、東と西をつないでいる。このため、これらのルートを確保することは重要である。
アル・グファイリ氏はこの地域における海事安全に対する脅威として、商船を標的にしたり、抑留したり、商船に対する嫌がらせを行うといった行為や、海峡封鎖の脅威、武装した民兵によるブービートラップが仕掛けられた小舟の使用、人間や武器やドラッグや石炭の密輸の増加、および海運に対する沿岸ミサイルの脅威などを挙げた。
サウジアラビアの公共交通局(PTA)局長のルマイフ・アル・ルマイフ博士は「私達はサウジ国際海事フォーラムを通じて、私達全員が受け取っている海運産業に対する限りない支援と比較して、新たに重要視する点を王国の関心とその賢明な指導力における聡明さへと加え、海運産業の発展と持続性を保証しようとしている」と述べた。
サウジ・ミリタリー・インダストリーズのCEOであるアンドレアス・シャウアー博士は、彼の会社は今後ビジョン2030を達成するために、サウジアラビアの防衛戦力や、サウジアラビアが軍事産業、製品およびサービスを開発するための能力を発展させるための支援を行うと説明した。
彼は、このフォーラムは戦略的国際海事レーンの保護に関する高い重要性を持つ問題を共有し議論するためのプラットフォームになると語った。
フォーラムの展示会には国際的企業が参加しており、海事環境における最新のシステム、技術および設備を展示していた。
トレーニングプログラム
SAMIナバンティア・ナバル・インダストリーズ(SAMIナバンティア)は本フォーラムに合わせてオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)プログラムを立ち上げた。
訓練生はこのジョイント・ベンチャーによるアヴァンテ2200プロジェクトに取り組むチームの一員として、実践的な経験や訓練からの恩恵を得ることができる。
SAMIナバンティアのOJTプログラムは、自国の軍事設備に対する支出を2030年までに国内向けにするという、サウジアラビアの展望に沿ったものである。