
アラブニュース
リヤド:海洋環境保護の新たな取り組みとして、サウジの海域で汚染を引き起こした企業や個人には、最高2000万サウジリヤル(530万ドル)の罰金が科せられる。
違反行為の一覧には、サウジの内水、領海、それに隣接する地域、排他的経済水域、大陸棚における石油汚染や危険物の流出、海上貨物の漏洩や紛失などが含まれる。
新たな規則では、岩石、小石、海砂、海底堆積物の除去が禁止される。
また、国立環境コンプライアンスセンター(NCEC)の許可なく、埋め立て工事、浚渫工事、砂浜の埋め立て、防波堤・防潮堤の設置または撤去、海岸工事、探査・掘削工事を行うことも違法となる。
マリンスポーツ活動の認可に関する特別規定により、環境に優しいエンジンを使用していない、またはNCECからの許可を得ていないマリンスポーツやダイビング活動は禁止される。
この違反行為の一覧は、環境・水・農業大臣が、海洋・沿岸環境を悪化や汚染から守る一連の規則、規定、規制を定める決定をしたことを受けたものだ。
NCECの広報担当者のアブドゥラー・アル・ムタイリ氏は、この一覧では、サウジが承認した国際条約や地域条約を実施・実行することが考慮されていると述べた。
その最も重要な条項には、サウジ海域における汚染を監視するプログラムの作成と実行が含まれていると、同氏は語った。
これに加えて、汚染対策のための規制・条件の策定、海洋生物の生活環境に特化した環境規制の策定、海洋・沿岸活動のための環境ライセンス・許可証を発行・更新する条件・規制の策定もなされている。
アル・ムタイリ氏は、この新たな取り組みには、海洋・沿岸環境の質に関する科学調査や研究プログラムの計画も含まれていると述べた。