


ロジエン・ベン・ガッセム
リヤド:サウジアラビア王国の外相、ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、欧州連合(EU)が同国にとって世界第2位の貿易相手であることを認め、調印された覚書は両者のさらなる協力を強調するものであるとした。
この発言は3日、リヤドにて開かれた同サウジ外相とEU外務・安全保障政策上級代表のジョセップ・ボレル氏による記者会見の中でなされた。
「王国とEUとの関係は深く、歴史的なものであり、半世紀以上に渡り続いてきました」とファイサル王子は述べた。
ボレル上級代表は、サウジ・EUにより調印された覚書は両者の関係の強固さを示すものであり、EUはサウジアラビアにとって最大の戦略パートナーであると語った。
ファイサル外相は、サウジとEUが人権に関する初会合を開き、建設的な結果を生み出したと述べた。同王子は、特にサウジの空港周辺におけるイエメンとフーシ派武装組織による活動と脅威といった、地域的・国際的な問題を強調した。
ボレル氏は、国連がフーシ派によるサウジアラビアへの攻撃を糾弾したとし、そうした攻撃を防ぐために外交的な努力を行っていると述べた。また、現在イエメンで起きていることは地域に影響を与える大きな危機であり、この地域、ひいては世界においてサウジアラビアが変化を作り出すことができる能力を持っていると明言した。
「イエメン内戦を終結させ、またこの領土を保護するためのサウジアラビアの尽力に感謝いたします」と、ボレル氏は述べた。
イランについて、ファイサル王子は、まだ先方との交渉が予備段階にあると述べ、イランが重要問題に取り組むための基盤を築くことを望むとした。
「我々は、核ファイルに記されたイランの違反行為に対する深い憂慮について協議しました」と王子は語った。
ボレル氏は、イランは核保有国になる寸前であり、自身の役割は交渉を成功させることであると述べた。
ボレル氏のリヤド訪問は、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールを含む湾岸協力理事会(GCC)加盟諸国への地域訪問の一貫だ。EUは気候変動、世界的なワクチン利用、「グリーン経済」への支援などにおいてアラビア湾岸諸国との戦略的協力関係を前進させることを目指していると、GCCの外交政策代表者が以前、アラブニュースに対して語っていた。
ボレル氏はまた、サウジアラビアがGCCの議長国在任期間となる来年初めに、閣僚級の合同協力会議を招集すると述べた。