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「世界の注目を集め」、サウジアラビアが2020年のG20議長国に就任

2019年11月22日、名古屋で開催されたG20外相会議でサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相と握手する日本の茂木敏充外相(右)。
2019年11月22日、名古屋で開催されたG20外相会議でサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相と握手する日本の茂木敏充外相(右)。
02 Dec 2019 03:12:38 GMT9

ヌール・ヌガリ、リヤド

  • サウジアラビアが世界で最も影響力のある国々のグループの議長国を務める。
  • サウジアラビアは、今年の議長国であった日本からその役割を引き継ぐこととなる。

サウジアラビアは、日曜日、世界で最も経済的影響力を持つ国々の集まりであるG20サミットの議長国を務めることとなった。

同国は、今年の議長国であった日本からその役割を引き継ぎ、来年のG20サミットの取り組みの舵取りをすることとなる。 議長を務めるサルマン国王は、来年11月に2日間にわたって2020年G20サミットをリヤドで開催する。

議長国であるサウジアラビアは、次の3つの目標に重点を置くと見られる。1つ目は、全ての人々、特に女性と若者が、生計を立て、働き、経済的に豊かになれる状態を創り出すことにより、その地位向上を図る。 2つ目は、食料と水の安全性、気候、エネルギー、環境について集団的な取り組みを促進してゆくことで、地球を保護する。 3つ目は、革新と技術進歩の利点を共有するための長期的な戦略を策定する、などである。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、「サウジアラビアは、G20サミットの議長国として、今年のG20大阪での取り組みを継続し、多国間での合意形成を促してゆくことに尽力してゆく。」

「G20サミット参加国と協力して、将来直面する課題に我々が対応できるよう、具体的な行動を策定し、機会の実現に向けて努力してゆく」。

「G20サミットを主催するにあたり、中東および北アフリカ地域と視点を共有するサウジアラビア は、それらの地域の代表として果たすべき重要な役割を担うことになる。 私たちは世界の国々を歓迎すると共に、このG20サミットが国際問題における合意形成のためのユニークな機会となると信じている。」と、述べた。

 政治アナリストのハムダン・アルシェリ博士は、アラブニュースに対し、来年は、「世界中の目がサウジアラビアに向けられることになる」と、述べ、 「G20では、サウジアラビアの強みである経済力と外交力を、世界に披露することになるだろう。」と、語った。

諸外国は、サウジアラビアの強みは石油であると認識している一方で、サウジアラビアは、ビジョン2030を通じて、将来的に脱石油経済を目指し、方針転換を図っていると、アルシェリ博士は述べている。

同博士は、サウジアラビアが、3つの大陸にまたがり、海運上の重要地点であるバブ・エル・マンデブ海峡、ホルムズ海峡、スエズ運河とリンクしているという、戦略的に重要な地域に位置していることを指摘している。国際貿易にとって不可欠であるこれらの航路を、サウジアラビアは自国とその地域のためだけでなく、全世界のために守ったのだ、とアルシェリ博士は述べた。.

G20サミットの議長国を務めるということは、「世界が我が国の重要性と、その力量や魅力に目を向ける機会なのです。 活気溢れる国なのです。」と、同博士は述べた。

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