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歴史遺産委員会 サウジアラビアの歴史をVision 2030の主役に

 写真: (Twitter @MOCHeritage)
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08 Nov 2021 05:11:43 GMT9
08 Nov 2021 05:11:43 GMT9
  • 「サウジアラビアは、遺跡や遺産を扱った経験のある研究所の専門家などによる考古学的発見を主眼とした新しい専門的な博物館の設置に力を入れている」

Mai Marzoogi

ジッダ:活動開始時点から、サウジアラビアの歴史遺産委員会はサウジアラビアの遺産を守りVision 2030の野心的な目標を達成するための戦略的なプロジェクトに取り組んできた。これらのプログラムは生活に文化を取り入れるよう勧め、文化的奨学金プログラムによる教育と150のプログラムを通して経済成長に貢献する。最近委員会は、歴史遺産委員会の会長で文化庁長官のファルハン王子の後援を得て「サウジアラビアの考古学的発見」と題したオンライン・フォーラムを開催した。

数名の考古学専門家が参加し、考古学的発見などサウジアラビアの豊かで多様な遺産を紹介した。専門家や一般参加者がサウジアラビアの歴史的位置を学べるオープンなプラットフォームを提供することで、同フォーラムは委員会が実施する考古学的発掘プロジェクトの結果について専門知識を交換できる場を提供している。

2021年には、サウジアラビアの考古学的歴史的遺跡を記録、管理、保存するための国家遺跡目録を作成した。委員会のCEOを務めるJasir Al-Herbish博士は、新たな考古学的遺跡は、メッカに38箇所、メディナに5箇所、ハーイルに54箇所、アシルに52箇所、タブークに35箇所、北部国境地域に4箇所、リヤドに342箇所、東部州に25箇所、カーシムに18箇所とジーザーンに18箇所あるとしている。

サウジアラビア国立博物館の評議委員Saad Abdulaziz Al-Rashed博士はアラブニュースに、同省はこの部門を活性化するために複数の対策を取り入れていると話した。

「サウジアラビアは遺跡や遺産を扱った経験のある研究所の専門家などによる考古学的発見を主眼とした新しい専門的な博物館の設置に力を入れている」と彼は話した。

同フォーラムには、サウジアラビアにおける考古学的発見に関する「先史時代の考古学、イスラム考古学、岩を使ったアートや建築、巡礼、貿易ルート、古代やイスラムの文書、前イスラム時代のアラビアと水中文化遺産など」に関する科学的論文の発表も含まれたと委員会は報告している。

Saad Abdulaziz Al-Rashed博士によると、フォーラムで取り上げられた考古学的発掘プロジェクトは、サウジアラビア全土で何年もかけて取り組まれてきた複数のプロジェクトの結果であるという。これは未来の世代のための文化的宝物としてサウジアラビアを保存しようという委員会のビジョンを押し進める努力の一環である。

「サウジアラビアのVision 2030の目標を見れば、それがサウジアラビアの遺産と文化を守ることに力点を置いている事がわかるだろう。文化省は文化部門を活性化するために16のプロジェクトを進めている。この16のプログラムには、国立博物館、考古学的遺跡や他の博物館など、それぞれの部門の多くの要素が文化的遺産に関わるものが含まれている」とSaad Abdulaziz Al-Rashed博士は話した。

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